第6回 山田の「食べる」を楽しむ会が開催されたました!! | 三陸情報局ブログ

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2月8日(土)、山田中央コミュニティセンターで山田町に関わる子ども達が地元の食材を使った新しい特産品を地元住民と一緒に作る、「山田の『食べる』を楽しむ会」が開催された。

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今回の山田の食べるを楽しむ会は、山田町に関わる小学生から高校生の、のべ24名の子ども達が考えた新しい特産品が4品発表された。昨年11月から話し合いを始め、これまで何度も試作を繰り返し本日を迎えた。

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子ども達が考えた新しい特産品は

・わかめ入りラビオリ
・いかめし
・いくらまん
・うに入りチーズ豆腐

の4品。

4班ごとに分かれ、各新しい特産品を高校生と住民、地元企業が一緒になって調理、高校生が考えたアイディアと、ベテランの住民が一致協力し調理。チームプレイが光る特産品調理となった。

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わかめ入りラビオリは、わかめが練りこまれたラビオリのなかに、今が旬のタラが具材として入っている。

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いかめしは、前もって半炊きしたもち米を用いて調理することによって、中の具材も柔らかく仕上がっている。

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いくらまんは、食べやすいように一口サイズにアレンジ。モチモチの生地とイクラのプチプチ感。中にはサケの切り身と、しいたけが入っている。

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うに入りチーズ豆腐は、チーズの甘みとウニの旨みが相まってまるでスイーツ感覚で食べれるようにもなっている。

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調理された新たらしい特産品を食べた住民からは、子どもたちが考えた料理ということに驚きとともに、商品化に向けたアドバイスが出されていた。

また、山田町の『食』の問題も住民から出され、給食センターによる子ども達への給食の必要性と食育の提言が出されていた。

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昨年11月の話し合いから参加している山田中学校2年生の男子生徒からは、「新しい特産品を考えるということで、始めは心配だったが、住民の方と一緒につくれて楽しかった」と語る。

今回出された新しい特産品は、地元の加工業者と協力して商品化に繋げていくという。今後のコラボレーションに期待だ。

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今回で今年度6回目の開催となった山田の食べるを楽しむ会。いったん今回で最終回となるが、来年度にむけて事務局として携わることとなった山田町在住の服部真理紗さんは、「これまで行ってきたこの会を大事にして、様々な世代が集まれる場をつくっていきたい。これまで山田町で暮らしてきた先輩方から、自分の知らない山田町の魅力や歴史を教えてもらいながら、今後に生かしていきたい」と、来年度の抱負を述べた。

このイベントを企画しているのは、任意団体『山田ぐらしを楽しむ会(やまぐら)』。
宮古市ある あすからのくらし相談室・宮古 が、あすからカフェとしてこれまで地域課題を考えるカフェを開催していくなかで、山田町では父子家庭におけるお弁当の問題や、山の食材もたくさん採れるにも関わらず活用方法を見出せていないなど、食に関する問題が浮き彫りになってきたことをきっかけに、山田町を愛し山田町において人・海・森のハーモニーを奏でながら暮らしていきたいと願う人たちが集い、よりよい生き方、継続可能な暮らし、まちづくりを考え実践する任意団体として昨年5月に発足した。

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BY 三陸情報局 太長根