最近宮古市を取材してていて、目に止まる看板があるのでご紹介したいと思います。
震災から2年と2ヶ月が経過し、復興計画に基づく土地区画整理事業の完成予想図が出来上がり分かりやすい立体図として各地区に掲示してあります。
宮古市鍬ヶ崎・光岸地地区
鍬ヶ崎・光岸地地区には防潮堤がありませんでしたが、完成予想図では防潮堤が整備され、主要道路も1本化されます。
5月16日の鍬ヶ崎地区
宮古市田老地区
万里の長城と言われていたXに交わる防潮堤も、完成予想図ではXに交わらず、緊急時には避難路として活用できるスラロープが整備されています。
5月16日の田老地区
このように立体の図で、自分達の地元の将来像が分かりやすい一方で、自分の家があった場所に完成予想図で別の建物があるのを見るととても複雑な想いになる方々もいらっしゃるのではないでしょうか。
すべての住民のみなさんの意見を吸い上げ復興計画に取り入れることは現実難しいと思いますが、少なからず住み慣れた地区をこれから先も愛着を持っていくことができる復興計画であって欲しいなと思います。
BY 三陸情報局 太長根