阿久悠さんが今朝亡くなったそうです。70歳とまだまだお若いのに・・・・・
生涯5000曲だそうです。
最近はスポニチの日曜版に時代とご自身の歌のことを書いてられ、毎週楽しみにしていたんですが、
残念です。まだ昭和50年代に入ったところぐらいでしたから・・・・・
サンリクで阿久さんの作詞家生活40周年を記念してリリースされた5枚組みのボックスセット
阿久悠作詞集「人間 万葉歌」をご紹介し阿久さんを特集したこと思い出します。
2005年だったと・・・・
阿久さんは1965年スパイダースの「モンキー・ダンス」がデビュー作です。
しかし、これは「フリフリ」のB面でした。
初A面シングルはモップスの「朝まで待てない」(1967)です。
ということは、阿久さんのスタートはGSだったんですね。
私もティーン・エイジャーの頃から阿久さんの歌とともに育ってきたと言っても過言ではありません。
それはそれは幅広い楽曲郡です。
GS,フォーク、アイドル系、歌謡曲、演歌・・・・・・・
中でも私の青春だったのはやはりジュリーの一連のヒット曲です。
「勝手にしやがれ」「時の過ぎゆくままに」「サムライ」「ダーリング」「カサブランカ・ダンディ」・・・・・
そして、好きな歌は「熱き心に」(小林旭)「冬の旅」「北の蛍」(森進一)「若草の髪かざり」(チェリッシュ)
「時代おくれ」(河島英五)「懺悔の値打ちもない」(北原ミレイ)「舟歌」(八代亜紀)
「思秋期」(岩崎宏美)・・・・・・・です。
業績はこちら から・・・
しかし、これを見ていただくと、総売り上げ枚数6818万枚で阿久さんが歴代作詞家NO.1です。
2位が松本隆さんです。
そして3位がな、な、なんと小室哲哉さんですって!!
1位、2位と3位の水準があまりにも違いすぎませんか??
阿久さん、松本さんまでは納得ですが、小室さんが3位とはちょっと、び・つ・く・りです。
阿久さんまでの作詞家や作曲家はレコード会社の専属というのが常識でした。
作詞家や作曲家がフリーであるということのハシリのような存在だと思います。
それまでの昭和20年代、30年代、の古いタイプの流行歌ではない、ビートルズ世代の流行歌は
それまでの専属の先生たちには無理だったのでしょう。
そういう意味でも放送作家であった阿久さんを始め、新しいクリエイターは引っ張りだこだったのでしょうね。
それから、この時季毎年かならず耳にするこの曲も阿久さんの作品であることをお知らせしておきます。
「ああ、甲子園」君よ八月に熱くなれ です。
♪♪ まためぐり来る夏の日に 心をふるわす人がいる あれが確かに青春と 胸に瞼に刻みこむ
時よ とまれよ ただ一度 奇跡起こした若者に 雲が沸き立つ甲子園
君よ 八月に熱くなれ ♪♪
最後に、阿久悠 作詞集「人間、万葉歌」に阿久さんの自筆でこんな詩が添えられていますので
ご紹介しておきましょう。
夢は砕けて 夢と知り
愛は破れて 愛と知り
時は流れて 時と知り
友は別れて 友と知り
ご冥福をお祈りいたします。
多恵子