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2020年3月21日、富山市中心部の交通が一変しました。富山駅の南側を1913年から100年以上走り続ける富山地方鉄道富山軌道線と、富山駅の北側で2006年にLRT転換された富山港線。これらが、高架化されたJRの駅の直下で接続、直通運転を開始しました。
富山港線を営業していた富山ライトレールは、直前の2月22日に富山地方鉄道に吸収となりました。こうして富山港線は77年振りに富山地方鉄道となりました。南北統一と言われたりしますが、字面のとおりの意味です。
トミーテックの鉄道コレクションでは、2009年8月にシリーズ初の路面電車車両として、富山ライトレールの3両が製品化されました。それを皮切りに、今では全国の路面電車を製品化しています。
鉄コレ 富山ライトレールTLR0601(赤) 2009年8月発売
鉄コレ 富山ライトレールTLR0602(橙) 2009年11月発売
印刷済行先:岩瀬浜
鉄コレ 富山ライトレールTLR0603(黄色) 2009年11月発売
鉄コレ 富山ライトレール TLR0604(黄緑) 2009年8月発売
印刷済行先:岩瀬浜
鉄コレ 富山ライトレール TLR0605(緑) 2009年11月発売
鉄コレ 富山ライトレール TLR0606(青) 2009年11月発売
印刷済行先:岩瀬浜
鉄コレ 富山ライトレール TLR0607(紫) 2009年8月発売
鉄コレ 富山地方鉄道0600E形電車(LRT)0608号車 2023年12月発売
印刷済行先:岩瀬浜(0607)
↪️環状環状線(0608)
←岩瀬浜 富山駅北→
TLR0600A(PT)+TLR0600B
2006年 新潟トランシス製 TLR0601~0607
同年4月29日 富山ライトレール開業 運用開始
2019年3月 TLR0608 運用開始
2020年2月 富山ライトレール→富山地方鉄道
形式変更 TLR0600→0600E
富山ライトレールの開業時に7編成が投入されました。ドイツのボンバルディアのブレーメン形低床電車を、新潟トランシスでライセンス製造したものです。実は富山市の所有物です。
愛称は「港」Portと「路面電車」Tramを合わせて「ポートラム」PORTRAMです。なんか神戸に似たような名前の路線ありますよね。
俗に言う「虹色」を7編成に分割して色分けしており、また「とれねこ」というキャラクターが各編成に制定されました。
2019年に南北直通に向けて1編成が増備されました。こちらは「都会的」「未来的」を表現した銀色となりました。
鉄コレでは2009年に7編成が2回に分けて登場、2023年に増備車が富山地方鉄道仕様として登場しました。
また、富山ライトレール時代に鉄道むすめラッピング車両を5編成製品化しています。
(これらは未所持のため画像はありません。)
鉄コレ 富山ライトレールTLR0601(鉄道むすめラッピング・A) 2013年8月発売
鉄コレ 富山ライトレールTLR0606(鉄道むすめラッピング・B) 2013年8月発売
2013年7~9月に運行されたラッピング車両です。
鉄コレ 富山ライトレールTLR0604(鉄道むすめラッピング・C) 2015年12月発売
鉄コレ 富山ライトレールTLR0605(鉄道むすめラッピング・D) 2015年12月発売
2015年9月~2016年2月に運行されたラッピング車両です。
鉄コレ 富山ライトレールTLR0602(鉄道むすめラッピング2017Ver.) 2018年2月発売
2017年8~11月に運行されたラッピング車両です。
日本のNゲージの老舗のカトーは、2009~2011年に5色を製品化しました。動力付ですぐ遊べるのがウリなんでしょうが、中途半端に諦めています。
富山地方鉄道の富山軌道線の製品は複数メーカーから製品化されていますが、とりあえず今回は鉄コレに絞っています。
鉄コレ セントラム(CENTRAM)9000形(ホワイト)デ9001 2010年6月発売
鉄コレ セントラム(CENTRAM)9000形(シルバー)デ9002 2010年6月発売
鉄コレ セントラム(CENTRAM)9000形(ブラック)デ9003 2010年6月発売
印刷済行先:↪️環状環状線
2009年、36年振りの富山軌道線の環状経路の復活に合わせ、3編成が投入されました。ドイツのボンバルディアのブレーメン形低床電車を、新潟トランシスでライセンス製造したものです。実は富山市の所有物です。
愛称は「セントラム」CENTRAMです。由来は恐らく「中心」Centralでしょう。乗るのに追加料金は取られません。
この当時から富山軌道線と富山ライトレールの接続構想があったため、TLR0600とおおよそ同じ仕様で製造されています。塗装は対照的にモノトーンです。9003は思ったより真っ黒です。
この形式は路面電車で初のフルカラーLED表示器を搭載しました。
鉄コレでは2010年に3編成が一斉に登場しました。
またカトーからも2010~2011年にかけて3編成を製品化されました。
鉄コレ 富山地方鉄道市内軌道線T100形“SANTRAM(サントラム)”第1編成(T101号) 2014年3月発売
鉄コレ 富山地方鉄道市内軌道線T100形“SANTRAM(サントラム)”第2編成(T102号) 2014年9月発売
印刷済行先:南富山駅前(101)
大学前(102)
2010年、富山軌道線の主力であるデ7000形が50代となり、いい加減置き換えたくなったので1編成が投入されました。豊橋鉄道T1000形を基にしたアルナ車両のリトルダンサーで、実は富山地方鉄道が直接所有する車両では初の低床電車です。
愛称は「サントラム」SANTRAMです。「3」車体連接、富山市で「3」番目の低床電車、「太陽」Sunのように「燦然」Sanzenと輝く電車になってほしい、という想い込めての命名です。 マジで?
2013、2015、2017年に1編成ずつ増備、2023年現在は4編成が在籍します。実は導入目的だったデ7000形12両置換のうち、2両しか達成できていません。マジで?
鉄コレでは2014年に2編成が登場しました。残る2編成も製品化が待たれます。
2014年に1編成が「烈車戦隊トッキュウジャー」ラッピングされていました。あちらはバンダイのコンテンツですが、最近のトミーなら製品化できそうな気はします。ガンダムとかアイドルマスターとか、トミーから出していますし。でも10年前のものなので厳しいでしょうか。
2020年3月の直通開始以降、これら低床電車は富山軌道線の全域で活躍するようになりました。任意の1編成に1日中乗りっぱなしでいられれば、富山軌道線の全線に乗れるかもしれません。
鉄コレ 富山地方鉄道軌道線デ7000形7018号車(旧塗装) 2020年12月発売
鉄コレ 富山地方鉄道軌道線デ7000形7022号車レトロ電車 2020年12月発売
鉄コレ 富山地方鉄道軌道線デ7000形7016号車 2023年12月発売
印刷済行先:大学前(7018)
南富山駅前(7022•7016)
東京都電に在籍した走ルンです8000形に影響され、1957~65年に22両が製造されました。忌み数として7004番を欠番としたため、7023が最終番号です。
1969年にワンマン化、1970年に列車無線搭載、1980年代後半に全車が冷房化されました。
7011以前は台車の構造上とにかくうるさく、1993年までに全滅しました。
2010年より置換用の新車が登場しましたが、廃車は遅々としています。2023年現在も10両が在籍します。
2014年には、前年の富山軌道線100周年を記念したレトロ電車が登場しました。
当時直通していた加越能鉄道(現在の万葉線)にも、扉の位置を変えた7000形列が11両投入されています。こちらも5両が現役です。
鉄コレでは2020年、10両中2両在籍するツートンカラーが製品化されました。2023年にはデ8000形に合わせた新塗装が製品化されています。
加越能鉄道の話題が出たのと、製品が少ないので個別記事が厳しいので、ここで万葉線も掲載します。
富山地方鉄道と加越能鉄道の関係についてさらっと。
富山地鉄にはかつて、新富山(現在のトヨタモビリティ富山Gスクエア五福前(五福末広町))から分岐し新湊(現在の六渡寺)を結ぶ射水線が存在しました。越中鉄道を吸収したものです。
同じく富山地鉄の手により、戦後に高岡~新湊が開業しました。宇都宮芳賀ライトレールが開業するまで、この路線は最後の路面電車新規路線と言われていました。
高岡~新湊は1959年に、富山地鉄により設立された加越能鉄道に譲渡。富山新港の建設により分断された射水線新湊~越ノ潟も1966年に譲渡されました。反対側は1980年に廃止されました。
2002年には第三セクターの「万葉線株式会社」に高岡~越ノ潟が譲渡され、現在に至ります。
鉄コレ 万葉線MLRV1000型アイトラム(MLRV1001) 2010年4月発売
鉄コレ 万葉線MLRV1000型ドラえもんトラム(MLRV1005) 2013年7月30日 万葉線限定
印刷済行先:高岡駅前(1001)
Takaoka-ekimae(1005)
2003年、万葉線の主力であるデ7000形が40代となり、いい加減置き換えたくなったので1編成が投入されました。2009年までに6編成となりました。
ドイツのボンバルディアのブレーメン形低床電車を、新潟トランシスでライセンス製造したものです。
愛称は富山湾から吹く「あい」の風と、「愛」される「路面電車」Tramを合わせて「アイトラム」AI-TRAMです。人工知能はあいにく持ち合わせていません。
2012年、MLRV1005が「ドラえもんトラム」となりました。高岡は原作者の藤子・F・不二雄の出身地であり、ドラえもん生誕100年前を記念してラッピングされました。
本来は1005の検査が切れる2013年夏までの予定でしたが、9ヶ月で10万人もの集客があったため、別編成で延長されました。2015年から3年契約で、2023年現在は再再再延長となっています。
車両は2013年から1002、2016年から1004、2021年から1003が担当しています。
鉄コレでは2010年に標準色、2013年に万葉線限定として初代ドラえもんトラムが製品化されています。
また例によりカトーからも、2011年に製品化されています。どうしていつもいつも被るラインナップで後出しするんですか。
2023年に110周年を迎えた富山軌道線と、90年以上の歴史のある万葉線。
今話題の北陸新幹線で行ってみてはいかがでしょう。かがやくのは新幹線だけではありませんから。
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