いつもありがとうございます。


1980年代、ご存知の通り国鉄は財政難でした。新車を発注する余裕はありません。しかし交流電化区間では色々手間のかかる客車や急行型を普通列車に使用しているため、サービス低下が止まりません。


なんとか重い腰を上げて、北陸で急行型電車を乗降しやすい近郊型に作り替えることとしました。それが413系です。車体を新造し、471・473系から機器類を流用しています。


北陸線全域(米原〜直江津)、湖西線の近江今津~近江塩津、富山港線で使用されました。しかし直流電化の敦賀延伸、富山港線のLRT化、521系投入により運行範囲は狭まりました。

そして2015年の第三セクター化では5本があいの風とやま鉄道、残りはJRに残存し七尾線に活躍の場を移しました。なおJRでは2021年に運行終了しています。


こうした中、何本かがジョイフルトレインとして新たな活躍をしています。



MicroAce A6621 あいの風とやま鉄道413系「とやま絵巻」2022年9月発売



←(直江津)・泊・(七尾)  (長野•屋代)•石動・金沢・(敦賀・米原)→

クモハ413-3+モハ412-3+クハ412-3

(種車:クモハ471-10+モハ470-10+サハ451-101)


クモハ471-10+モハ470-10

1962年10月20日 日立製 新製配置敦賀

1964年9月1日 転属 金沢

1986年4月 471系として引退


サハ451-101

1962年7月23日 近車製 新製配置勝田

1963年9月27日 転属 仙台

1968年9月9日 転属 勝田

1984年11月22日 転属 金沢

1986年4月 471系として引退


各車共通

1986年7月30日 413系化 松任工場 赤地に白帯

1989年5月18日 新北陸色(白地に青帯)化

2013年3月15日 単色化(青)

2015年3月14日 譲渡 あいの風とやま鉄道

2016年8月 とやま絵巻編成化

2023年9月 検査のため長電テクニカルサービス(しなの鉄道線屋代駅)入場


付属ステッカー

•共通

方向幕 [(無表示)][直江津][糸魚川][泊][黒部][魚津][富山][富山(福井•金沢間快速)][高岡][金沢]

413系側面用 各7枚  455系側面用 各3枚

•とやま絵巻用

ヘッドマーク 3枚(通常は付属の印刷済ヘッドマークパーツを使用)

方向幕 [とやま絵巻] 側面用7枚

•トキ鉄用

方向幕 [急行] 前面用4枚(クハ412-6用)

ヘッドマーク [越後][妙高][赤倉][とがくし][ひめかわ][アルペン] 各3枚

(プラ板もしくはTOMIX455系ヘッドマークに貼り付けて使用 貫通幌の中に入れる場合は横幅4.8mm以内に切り詰めること)

号車札 [1][2][3] 各5枚

種別札 [急行][越後] 各5枚

側面サボ [泊•糸魚川/妙高高原>急行越後直江津][ひめかわ直江津-糸魚川•市振直江津-妙高高原快速•赤倉][越後直江津-糸魚川•市振直江津-妙高高原快速•妙高][直江津急行越後糸魚川•市振直江津-妙高高原快速•妙高][直江津急行ひめかわ糸魚川•市振直江津-妙高高原快速•赤倉][直江津急行アルペン糸魚川•市振直江津-妙高高原快速•とがくし] 左右側面用 各5+5枚


2016年に登場したイベント用車両です。塗装と座席モケットが変わった程度で、後に登場する 「一万三千尺物語」ほどの大改造ではありません。そのため2023年某日には定期列車の代走として使用されました。方向幕はもちろん行先を表示していました。

側面には富山を代表する16の名物がデザインされています。


以下山側側面




以下海側側面





MicroAce A6622 えちごトキめき鉄道413系急行色 2022年9月発売

クモハ413-6+モハ412-6

※運転台側幌は付属品、ヘッドマークは付属ステッカー+TOMIXパーツです。

クハ412-6

※アーノルドカプラーは付属品、前面方向幕は付属ステッカーです。

クハ455-701

※ヘッドマークは付属ステッカー+TOMIXパーツです。


←直江津・(泊・七尾)  妙高高原・市振・富山•(石動・金沢・敦賀・米原)→

クモハ413-6+モハ412-6+クハ455-701

(種車:クモハ471-6+モハ470-6+サハ455-1)

クハ412-6

(種車:クハ451-40)



クモハ471-6+モハ470-6

1962年10月9日 川重製 新製配置敦賀

1964年9月1日 転属 金沢

1986年12月 471系として引退


クハ451-40

1965年2月27日 日立製 新製配置金沢

1986年12月 471系として引退


1987年2月4日 413系化 松任工場 赤地に白帯

1989年9月28日 新北陸色(白地に青帯)化

2016年3月10日 単色化(赤)

2021年4月14日 譲渡 えちごトキめき鉄道 急行色

                             クハ412は編成から脱車、

                             直江津駅構内扇形庫に展示

2023年8月14日 あいの風とやま鉄道線富山駅乗り入れ


サハ455-1

1971年3月25日 川重製 新製配置金沢

1983年12月10日 転属 勝田

1984年12月11日 転属 金沢

1986年8月 サハとして引退

1986年10月25日 先頭化 クハ455-701 松任工場 赤地に白帯

1989年7月26日 新北陸色(白地に青帯)化

2013年2月15日 単色化(青)

2015年4月9日 単色化(赤)

2021年4月14日 譲渡 えちごトキめき鉄道 急行色

                             クハ412-6の代わりに編成組込

2023年8月14日 あいの風とやま鉄道線富山駅乗り入れ


2021年より運行開始したえちごトキめき鉄道の観光急行列車です。

413系3両1本とクハ455形1両が譲渡され、うちクハ455を含む3両が営業運転に入っています。どの車両も改造後の姿で急行色になるのは初めてです。

この列車は北陸線市振~直江津(日本海ひすいライン全線)のほか、現役時に入らなかった信越線妙高高原~直江津(妙高はねうまライン全線)も走行します。2023年にはあいの風とやま鉄道線で富山駅まで入線しました。


観光急行列車とは「急いで行かない」という意味があり、まわりの普通列車より遅く走ります。夕方の糸魚川発直江津行のみ全力で走り、かつての急行列車をイメージさせます。

ぜひぜひ皆さんも乗りに行ってください。実際に乗ることが413系のためにもなります。


模型では5年ぶりの413系です。現状マイクロエースにしかプラ完成品はありません。

因みに第3編成と第6編成という組合せ、偶然にも2004年の一番最初の製品と同じです。またクハ455-701は新北陸色、単色(青)としても製品化されていました。

2004年の金型のため古く見えるかと思いきや、改良を加えたそうでそこまででもありません。やはり窓ガラスと側面の段差が小さいのが良いですね。配管やアンテナが金属線なのも良し。

スカートがデカい印象がありますが、ここはTOMIX455系用にするのもアリでしょう。185系のTNカプラーにすることで実車同様の胴受けになります。※2022年9月現在どちらも在庫切れ

中間連結面は配管付きTNが使用できます。(トイレタンクとの両立は要検討)

このクオリティなら「一万三千尺物語」も行けそうですね。そのうち本当に出ていそう。


そんなわけで413系を買いましたという報告でした。もしかしたら今後、べつの北陸の車両がこのブログに登場するかもしれないのでお楽しみに。


北陸でお馴染み食パン電車419系はこちら