今回は鉄コレシリーズでの箱根登山電車をお送りします。主要車両が事業者限定のため、今から買うとなるとなかなか集めづらいでしょう。

※箱根登山鉄道は2024年4月1日より、小田急箱根と改称しました。路線名は小田急箱根鉄道線となります。この記事でも「箱根登山鉄道」をブランド名の「箱根登山電車」に変更しました。

 

画像について     モハ103を除き

手前 出山・上大平台側

奥     箱根湯本・大平台・強羅側(パンタ側)

 

K127・128 モハ103+107 2012年11月発売

左 モハ103 1919年日本車輌製(チキ3)

1935年10月改称 チキテ3

1945年からしばらく 進駐軍専用車化

1950年鋼製車体化・改称 汽車製造・チキ103

1952年改称 モハ103

1983年 パンタグラフ交換

1992年頃 固定編成化 モハ107の箱根湯本側

2019年7月 廃車 埼玉県内工業大学に保存

 

右 モハ107 1919年日本車輌製(チキ7)

1950年鋼製車体化・改称 汽車製造・チキ107

1952年改称 モハ107

1983年 パンタグラフ交換

1992年頃 固定編成化 モハ103の出山側

2019年7月 廃車 神奈川県内蒲鉾店に保存

 

付属ステッカー

前サボ [強羅(大文字焼)][箱根湯本(箱根越え)][小田原(小田原城)] 各5枚

 

トップバッターは主力車両のモハ1、通称サンナナ編成です。これぞ箱根登山鉄道といった車両ですね。

ドアが銀色の2008年以降の仕様です。

発売当時は動力ユニットが未発売で、箱に記載がありません。以降の車両と同様にTM-22を使用します。パンタグラフは品番0258です。

箱根鉄コレは必ずそうですが、他の車両との連結は工夫が要ります。動力を積むときに改造したいのですが、いまいち良い方法が思いつきません。やるならTNカプラーを加工かなとは思いますが…

 

10月の鉄道の日近くの土日に、東京都の日比谷公園で鉄道イベントがあります。(2012年は明治公園)そこで先行販売として入手しました。

日本全国の事業者が集うため、京急百貨店上大岡の年末イベントと共に重宝していました。

因みにこの年は、京阪ブースで6時間近く並びました。Bトレのびわこ号が欲しかっただけなのですが、部品販売等々全て1列だったためこんな結果に。でも買うものはちゃんと買いましたよ。



モハ103は埼玉の日本工業大学に保存されています。同じ敷地には蒸気機関車が動態保存されています。


 

419(第17弾) モハ113 2013年4月発売

1935年9月川崎車輌製(チキ113)

1952年改称 モハ113

1985年3月18日 廃車 保存のち解体

 

初の一般販売は短命に終わったモハ3です。上記モハ103+107ペアの半分しか活躍できませんでした。因みに理由は鋼製車体を他より20年長く使っていたからとのことです。(モハ111~115が該当)

可哀想なので現在のサボを付けさせています。

 

K150+151 モハ108+109 2013年11月発売

右 モハ108 1927年8月日本車輌製(チキ8)

1952年改称 モハ108

1956年6月鋼製車体化 東急車輛

1983年 パンタグラフ交換

1987年 台車交換・駆動部交換

2024年4月1日 組織変更 小田急箱根 鉄道線

 

左 モハ109  1927年8月日本車輌製(チキ9)

1934年改称 チキテ9

1952年改称 モハニ109

1955年6月 鋼製車体化・改称 東急車輛・モハ109

1983年 パンタグラフ交換

1986年 台車交換・駆動部交換

2021年3月廃車 

 

付属ステッカー

前サボ [箱根湯本(青丸)][強羅(赤丸)] 各3枚

 

2両を組んでよし、前年のモハ1と合わせて3両にしてもよし、そんな車両が登場しました。

モハ108が俗に言う金太郎塗りの、2008年以降の仕様です。

 

前年同様、日比谷公園のイベントで入手だったと思います(記録が無いもので…)

関西の鉄コレは毎年長蛇の列ですが、そちらには目もくれず箱根を買っています。比較的身近なのと、1箱で成り立つのが決め手でしょうか。

 

K322 モハ110 2016年11月発売

モハ110  1927年8月日本車輌製(チキ10)

1952年改称 モハ110

1957年12月 鋼製車体化 東洋工機

1983年 パンタグラフ交換

1985年 台車交換・駆動部交換

2017年2月廃車 埼玉県内眼科に保存

 

付属ステッカー

前サボ [強羅(赤丸)][小田原(赤丸)]各3枚

側面サボ [強羅行][小田原行]各3枚

 

鉄コレでは初の水色塗装です。動力ユニットに付ける台車枠が後にも先にも無いため、何らかの工夫が要ります。

しかしこの模型、車体は最末期の仕様ですが、台車とライト、パンタが1957年~1983年の仕様です。他の車両と合わせるには不都合なので、何らかの機会に変えます。

→記事を書いている最中に変えました。詳細は後述

 

1368+1369 モハ111+112 2019年5月発売

右 モハ111 1935年9月川崎車輌製(チキ111)

1940年5月15日 走行中に火災 全焼

1941年2月 復帰

1945年からしばらく 進駐軍専用車化

1952年改称 モハ111

1987年 台車交換・駆動部交換

1991年 廃車 台車は2000系へ

 

左 モハ112 1935年9月川崎車輌製(チキ112)

1952年改称 モハ112

1990年 台車交換・駆動部交換

1991年 廃車 台車は2000系へ

 

前述のモハ113同様、早くに引退した車両です。

箱根湯本~強羅開業100周年記念として出た製品ですが、それならモハ101+102ペアあたりが相応しかったのでは……なんて言ってはいけません(?)

前サボは付属しないので、他の製品から流用必須です。

 

1715 モハ109 2021年6月発売

経歴は上記参照のこと

 

付属ステッカー

前サボ [箱根湯本(青丸)][強羅(赤丸)][回(丸型赤文字)][試(丸型黒文字)][Last Run箱根湯本][Last Run強羅] 各3枚

 

2019年4月からの100周年記念塗装です。

鉄コレでは初の緑塗装になります。

110号と違い、今回はちゃんとした晩年仕様になりました。

因みにこの記事を書いている最中に、自宅に届きました。(そうなるよう狙った、という方が正しい)

 

以上、鉄コレでの箱根登山電車全種類の紹介でした。

また製品が出たときに更新します。次回はヨンロクコンビ?と勝手に予想。

お読みいただきありがとうございます。

 

 

おまけ

モハ109が被ってしまいました。ということで、部品をモハ110と交換し、110晩年仕様を作りました。

ライト、パンタ、台車、座席→モハ109と交換

水タンク(前面下のスカートのようなもの)→モハ113と交換

 

私個人の意見ですが、製品状態よりこちらの姿の方が好きです。