↑朝鮮新報より
中高国語分科では、生徒たちに国語(朝鮮語)を「読む力」を育むために行った授業づくりとその方法、初・中・高教育の円滑な接続を考慮した際に必要とされる、校種・学年・教材ごとの到達度に関する研究、国語の素養を高めるための作文指導、学内で行われた「ウリマル運動」の経験などについて、発表論文を切り口に活発な討論が行われた。
今年度の教育研究集会で、論文賞に選出された西東京第2初中の白承淑教員は、昨年、新たに出版されたデジタル版「朝鮮語辞典」(以下、「辞典」)を使い、効果的な作文指導法について考察した。18年前から校内作文コンクールを開催するなど、在校生たちの作文力強化のための実践に取り組んできた西東京第2初中。近年では在日朝鮮学生「コッソンイ」作文コンクールで多数の入選作を出すなど、先述の実践が実を結んでいる。
白教員は今回、「辞典」を使用し、作文の要となる「経験(事実)」と書き手の「考え」を表す、適当で効果的な言葉を探し出す方法を習得すれば、作文力がアップするという仮説を立て、約半年間、中1・中3の生徒らを対象に研究を行った。発表を通じて、「辞典」を用いながら、より適当で効果的な表現が何かを生徒たち自らが探す過程は、スキルアップにとどまらない、語彙力や作文そのものの楽しさを習得していく過程であることを確認。白教員は、「作文指導は、生徒たちをチョソンサラムとして育てるうえで重要な役割を果たす」と強調。「学生たちだけでなく、教員や同胞たちの中でも『辞典』を普及し、ウリマルであふれる同胞コミュニティをつくる」必要性を語った。
東西で教育研究集会/各校教員686人が参加
↑朝鮮新報より
研究集会は、各校教員たちが民族教育の発展のために注力してきた教育研究の成果と経験を共有し、民族教育を、在日朝鮮人運動の未来を任せられる教育、同胞たちが子どもを心から安心して任せられる教育へと強化、発展させる重要な契機にすることを目的に開かれた。
開会式の後、朝鮮大学校の李泰一教授による講義「2023年に朝鮮が世界に見せたもの、2024年の私たちの展望」がオンラインで行われ、全ての参加者らが講義を視聴した。
その後2日間、幼稚班、初級部国語、中高理科、高級部社会、共通音楽など15の教科分科、学生支援を含む4つの教養分科にそれぞれ分かれ、分科別に論文発表および補充討論、資料紹介など計221編(東日本105、西日本116)の貴重な経験が共有された。
↑続きは朝鮮新報ご覧ください。
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