の続き

（引用元：朝大スポーツフェイスブックより）

新チームの初陣、熊谷ラグビー場をどよめかせる

朝鮮大学校ラグビー部が、4月16日に開催された第37回関東大学ラグビーフットボール連盟 SEVEN A SIDE大会（埼玉県・熊谷スポーツ文化公園ラグビー場、コロナの影響で4年ぶりの開催）に出場しました。

今年度の新チーム初の公式戦（そして、先月京都同胞ラグビー界より寄贈されたチームバスのデビュー！）は、関東大学リーグ1部2部の１６校で争われる7人制のトーナメント。2部のウリがファーストジャージを着て1部の大学と真剣勝負を出来る唯一の公式戦です。

新入生の加入があったとはいえ、昨季からの負傷者を数人抱えるチーム事情から全部員を選手登録した（通常は7人制には出ないフロントローも！）朝大ラグビー部の一回戦の相手は、4月9日に行われた第24回東日本大学セブンズラグビーフットボール大会（リーグ戦、対抗戦グループの1部チームと関東以外の東日本の地区代表校が参加）で準優勝し今大会も優勝候補と目された、昨季1部2位の流通経済大学。「朝大苦戦」の大方の予想をしかし、スタメンのキムグァンウ、キムチソン、リミョンス（フロントロー・フッカー！）、キムジュンシク、キムスジン、リジス（1年生！）、ムンミョンイルと途中交代のハンファンガンの8人が鮮やかに、ある意味衝撃的に打ち砕いてくれました。トライを演出する効果的なキックパスを繰り出すSОキムスジン、相手キックの争奪戦に競り勝つキムチソン、ボールを確実にキープしキャリーするリミョンス、ナイスタックルで相手ペナルティを誘うキムグァンウ、華麗にパスをさばくキムジュンシク、ラストパスからトライを取りきるムンミョンイル。そして特筆すべきは6日前に入学したばかりのリジス。昨季の大阪朝高主将、国体大阪府代表の逸材が、前評判通りの個人技で流経大のディフェンス網を切り裂きビッグゲインとトライを量産し「大学デビュー」を華々しく飾ってくれました。

後半猛追を受けるも３３－２９でノーサイド。2部7位が1部2位を破る「下剋上」に会場はどよめき、2部でしのぎを削ってきた大学からは大きな拍手と声援をいただきました。

2回戦の相手は昨季2部2位の専修大学。（昨季負傷者多数のため棄権した相手です。）ムンミョンイルに代わりパクケファンがスタメンに入った（二試合を9人で戦ったことになります。）この試合は、ラストワンプレーまで3点をリードしながら逆転トライを決められ１７－２１で敗れました。

連続の「下剋上」はなりませんでしたが、何より確固たる自信と手応えをつかめた大会だったとオヒョンギ監督は総括してくれました。

「準備してきたことをちゃんと、うまく表現できたと思います。

ウチは部員数が少ないので、普段の練習から自然と7対７にならざるをえないので（笑）。2月から取り組んでいるフィジカル、フィットネストレーニングの成果がはっきり出たのが嬉しいですし、選手たちにも自信になったと思います。7人制はスペースが広いのでボールを持つ相手選手のスピードも格段に速くなります。上位校のそんなスピードに乗った選手をタックルで倒せたということで、上位にコンタクトで通じるぐらい自分たちが鍛えられているという実感を得られたのは成果です。一部昇格を目指すチームの第一歩として」。

「一部昇格を目指すチームになる」！

今年度からの明確なチーム目標です。新入生を含む誰もが、夢物語とも絵空事とも思っていない、創部以来の大目標。その実現のための日々の鍛錬の苦しさ、食をはじめとする生活と意識の改善の大変さを自ら課してきた朝大ラガーマンの真摯な志の一端が、この日の熊谷のどよめきを生んだとも言えるのではないでしょうか。

もうすぐ負傷者も戦列に戻ってきます。新入生たちもリジスに負けじと闘志を滾らせています。

各地の同胞の皆様、目標が、心身が格段に逞しくなった新しい朝大ラグビー部をどうぞ心待ちにしてください！