(引用元:朝日新聞より)
日本選手に負けるな…なんて教えない 「梁先生」のボクシング教室
↑引用元:朝日新聞より
朝日新聞 5.29
日本選手に負けるな…なんて教えない
「梁先生」のボクシング教室
https://www.asahi.com/articles/ASQ5X744ZQ5RPTIL003.html
パンッパンッ――。子どもたちの鋭いパンチがミットに当たる重い音が響く。大阪市生野区のボクシング教室「拳青会」。腰を低く下ろしてミットを構えるのが、教室を創設した生野朝鮮初級学校の校長・梁学哲さん(62)だ。
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公式戦への出場権はなくても、全国の強豪校が練習試合の相手をしてくれた。94年、ようやくインターハイ(全国高校総体)への出場が認められ、初めて全国大会への道が開かれた。この時、日本の学校の指導者たちは口々に「待っていたよ」と歓迎してくれた。
「拳で日本の選手に負けるな」と教えたことはない。「日本の選手はボクシングを志す仲間で、同じ日本社会で生きていく同志だ」。そう説いてきた。
25年間勤めた大阪朝鮮高校を離れて以来、教え子や同僚らの強い要望を受け、2008年に開いたのが「拳青会」。当初は在日の大人たちが中心だったが、いまでは「梁先生」のうわさを聞きつけ、市内外から多くの子どもが通う。そのほとんどが日本の子どもたちだ。
練習が終わると子どもたちを集めて、こんな言葉をかける。
「梁先生はみんなが一生懸命練習して、必ずボクシングして良かったと思えるように教えています。その気持ちを受け止めて頑張りなさい」(大滝哲彰)
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リャン・ハクチョル 1959年、福岡県生まれ。神戸朝鮮高級学校から朝鮮大学校に進学し、82年から25年間、大阪朝鮮高級学校(現・大阪朝鮮中高級学校)に勤務。大阪朝鮮第四初級学校校長を経て、現在は生野朝鮮初級学校校長を務める。2011年から在日ボクシング協会会長。
※また情報入りましたらアップします。