朝日新聞記事より「民族名」名乗る葛藤描く 在日コリアンの学生らが舞台 | かっちんブログ 「朝鮮学校情報・在日同胞情報・在日サッカー速報情報など発信」

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(引用元:朝日新聞より)

 

 

 

「民族名」名乗る葛藤描く 京都の在日コリアンの学生らが舞台

 
 
 
 
 

京都の在日コリアンの若者らが20日、京都市国際交流会館イベントホール(左京区)で舞台公演をする。「声をさがして」と題し、東京の私立大で学生証などに記す名前を通称名から本名に変更することを拒否された問題を題材に、日本で民族名を名乗ることに葛藤する在日コリアンの学生を描いている。

 公演するのは「在日本朝鮮留学生同盟京都地方本部(留学同京都)」。朝鮮半島にルーツがあり京都の大学に通う学生らが集い、歴史や民族文化を学ぶ。2010年からは在日コリアンの若者の現状を知ってもらいたいと、毎年舞台や映画を制作し、活動してきた。

 今回テーマに選んだのは、実際に大学生が直面した問題だ。在日コリアンの学生が、通っていた駒沢大学で学生証の名前を通称名から民族名の本名に変更したいと申し出たが、大学側が規則を理由に認めなかった。最終的には学生側が「深くお詫び申し上げます」と書かれた書類を提出することで認められたが、署名活動がおこり、無理解な大学の対応に批判が集まった。大学は昨年6月末に、「学生の多様な価値観や歴史的背景に対する配慮を欠く対応がありました」と認め、謝罪の言葉をサイトに掲載している。同年、留学同京都でも、学生が民族差別を受けた際の対応について府内の8大学にアンケートした。

 舞台は、学生らがこの問題を知り、署名を呼びかけようと立ち上がる場面から始まる。主人公は通称名を使う在日コリアン。友人に誘われ署名活動に参加するが、ネットにヘイト発言が書き込まれ、自身の写真がさらされてしまう。

 差別的な目線に傷つきながら「日本人でもない。でも朝鮮人にもなりきれない」と葛藤。歴史的背景を知り周囲との対話を経て、民族名の本名を名乗るまでの心情的変化を描いた。

 舞台に参加する学生は約30人。実際に見聞きした、SNSでの差別的な誹謗(ひぼう)中傷の言葉を読み上げるシーンもある。

 脚本を書いた曺永気(チョウヨンギ)さん(25)は大阪市出身の在日コリアン。自身も学生時代まで、日常生活のほとんどは本名で、保険証の氏名は通称名が記載されるなど、氏名を使い分ける場面があった。だが日本が植民地支配した朝鮮で姓を日本式に変えさせた「創氏改名」の歴史や祖父母の世代の話を聞くうちに、「教科書の中の出来事という感覚から、通称名は過去の延長線上にある」と違和感を抱くようになり、氏名を本名一つにした。

 曺さんには忘れられない経験がある。大学3年の就職活動中、憧れの企業の担当者が無自覚に放った民族に対する偏見に、自信を持って言い返すことができなかった。今は民族的ルーツに劣等感を抱かせる社会構造が問題だと考える。「(在日コリアンが)顔や名前をさらけ出すのは、たたかれにいくようなもの。あえてつらい選択を取って民族的に生きる理由を考えてほしい」

 参加している学生の宋姫那(ソンフィナ)さんは「在日外国人の『在日』の意味や葛藤を理解する場になってほしい」と話している。

 公演は、演劇の他に創作舞踊や農楽も披露する。午後1時半開場、2時開演。一般千円、高校生以下無料。予約不要。問い合わせは、留学同京都(075・275・5644)へ。(富永鈴香)

 

 

 

 

 

 

 

※また情報入りましたらアップします。