栃木初中ハッキョ・栃木トンポ情報 1 (栃木初中生徒の作文が全国コンテスト県大会で受賞) | かっちんブログ 「朝鮮学校情報・在日同胞情報・在日サッカー速報情報など発信」

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今日から栃木初中ハッキョ情報
 
 
 
栃木トンポ情報を定期的にアップしていきます。
 
 
 
(栃木ハッキョで遊ぶハッセン達)
 
 
 
 
栃木初中ハッキョ情報
 
 
 

栃木初中生徒の作文が受賞/全国中学生人権作文コンテスト県大会で

 
 
 
 
↑朝鮮新報より
 
 
 
 
幼保無償化問題に関する作文で、とても素晴らしい感動的な内容です。ぜひともご一読を。
今年の「全国中学生人権作文コンテスト」栃木県大会で、栃木初中の李瑞奈さん(中2)の作文「みんなの未来だから」が、栃木人権擁護委員協議会選出「優良賞」を受賞した。以下、全文を紹介する。
 
みんなの未来だから/李瑞奈
 
今年十月から幼児教育・保育の無償化が実施されます。
 
この制度によって子育て世代の教育費負担を減らすことができ、どんな家庭の子どもも質の高い教育を受けられるようになります。また高額な教育費が少子化の原因と言われている中、この制度によって少子化に歯止めをかけられることが期待されます。
 
ところが私は喜んでばかりではいられません。
 
日本政府は、この制度から朝鮮学校などの外国人学校を除く方針を明らかにしたのです。
 
その理由として政府は、「朝鮮学校などの外国人学校は幼児教育を含め個別教育に関する基準がなく、多種多様な教育をしている。」と主張しました。
 
また「国の税金を朝鮮学校などの外国人学校に使う必要はない」、「教育の中身に問題がある」などの意見が一部の人たちから聞かれました。
 
本当にそうでしょうか。
 
私は栃木朝鮮初中級学校に通っています。現在栃木県には朝鮮の幼稚園や保育園はありませんが、それに類する活動をする場があります。この活動は「幼児教室」といって、朝鮮のことばや歌、踊りなどを習い、私たち在校生と交流しながら、幼いころから朝鮮人としてのアイデンティティを育んでいます。
 
私は幼児たちと接しながら、目を輝かせて母国語を習い、かたことの朝鮮語を話し、すくすくと育つ姿がたまらなく愛しく感じています。こんなに純粋でかわいい子たちが朝鮮人ということが理由で、これから社会では区別されて生きていくことになるのかと思うと心が痛くなります。
 
私には一年生の弟がいます。弟は日本の幼稚園に通っていました。でも「幼児教室」にはずっと参加してきました。早くから朝鮮人としての意識が芽生えていたのでしょう、入学から半年にもかかわらず、もう朝鮮語を上手にしゃべっています。私はこのような経験を通して、幼いころから民族心を育むのがどれほど大切なのか身にしみて感じました。
 
「世界人権宣言」に次のような文言があります。第一条「すべての人間は、生まれながらにして自由であり、かつ、尊厳と権利とについて平等である」、第二条「すべての人は、人種、皮膚の色、性、言語、宗教、政治上その他の意見、国民的もしくは社会的出身、財産、門地その他の地位又はこれに類するいかなる事由による差別も受けることなく、この宣言に揚げるすべての権利と自由とを享有することができる」。
 
また日本ユニセフ協会抄訳「子どもの権利条約」第二十九条には、「教育によって、子どもが自分も他の人もみんな同じように大切にされているということや、みんなと仲良くすること(中略)などを学べるようにしなければなりません」と記されています。
 
幼保無償化制度から朝鮮学校などの外国人学校を除外することは、これら世界人権宣言や子どもの権利条約の精神に反すると言わざるを得ません。
 
しかも、消費増税で見込まれる税収分がこの無償化の財源になっているようですが、私たち在日コリアンも消費税を納めているのにまったく還元されないことになってしまいます。義務は果たしても権利は与えられない状態です。
 
インターネット上には「かわいそうなので地元の学校に入るようすすめてあげてください」とか、「日本国籍を取って、日本の学校や幼稚園に行けば無償になりますよ」などの書き込みがありました。
 
無償化という結果だけを求めるなら国籍や学校を換えるということもあるでしょう。でも私はそう思いません。朝鮮人としてのアイデンティティを大切に保つ条件下での、平等な権利を私たちは求めています。
 
差別なく無償化することで、若い人たちから互いの理解や評価、交流が生まれるような気がします。それに幼児たちには何の罪もありません。悪意を持って生まれる子などいません。
 
お互いがそれぞれの違いを認め合ったうえで手を取り合って、仲良く暮らせる社会や世界を創っていきたいです。私たちみんなで、みんなの未来を創るのです。
 
幼保無償化制度から除外されようとしている施設は全部で八十八校、そのうち朝鮮学校幼稚園は日本各地に四十校あります。全国にいる私の弟のようにかわいい幼児たちが、何ら区別されることなく堂々と胸を張って生きていける社会になることを、切に願います。
 
【栃木初中】
 
 
 
 
※素晴らしい
 
 
 
※今後栃木ハッキョ・栃木トンポ情報を
 
 
定期的にアップしていきますねー