苦境を乗り越えてきたベテラン・梁勇基が、陰に日向にチームを支える | かっちんブログ 「朝鮮学校情報・在日同胞情報・在日サッカー速報情報など発信」

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↑こちらのサイトより
 

【仙台 vs 鳥栖】 ウォーミングアップコラム:

苦境を乗り越えてきたベテラン・梁勇基が、陰に日向にチームを支える

 

2019年4月5日(金)

 

今季でプロ生活16年目を迎える、梁勇基(写真)。そのすべてのシーズンを過ごしてきた仙台で、彼は2019年ここまでの公式戦7試合すべてに出場している。ここ数年はチーム内の競争の中で、なかなか出場機会をつかむことができなかった。しかしまた競争を勝ち抜くため、梁は日々発展を続ける戦術の理解に務め、自らの心身のコンディション作りにおいても妥協せず改良を重ねる。今季はここまで大きなけがもなく、競争に身を投じる中でも若手選手にアドバイスを送りつつ、チームを支える。

だからこそ、今季の明治安田J1リーグ戦で勝利に貢献することができていない現状は、彼にとってももどかしい。「勝ちがないと、勢いや自信は持ちづらい。でも、どういう勝ち方であっても、一つの勝ちで流れは変わります」。J1リーグ戦では5試合に出場したが、1分4敗。結果で自身とチームの培っているものを証明したい思いは、日増しに強くなっている。

「ここで踏ん張れるかどうかですよ。自分はそういう経験もしてきたし、勝っていくだけ」。梁はそう言って、今よりも苦しかった2010年の経験を例に挙げた。この時、J1再昇格初年度の仙台は、リーグ戦で14試合もの間、勝利に見放されていた。しかし梁達は辛抱強く戦い、最終的にJ1に残留し、今に繋がる歴史を紡いできた。梁は翌2011年にもリーグ戦9試合連続で勝てない時期を経験しながら、最終的にチームを4位に押し上げた。2014年には、開幕から公式戦8試合連続で勝てなかったこともある。ここ数年は、自身の出場機会が減少し、昨年末にクラブとして初めて到達した天皇杯決勝戦でも、ピッチに立てなかった。

それらを乗り越え、今の彼がある。キックオフの笛が鳴れば鬼気迫る表情でボールを追う負けず嫌いだが、根底にあるのは「サッカーを楽しむという心」(本人談)。どんなシビアな勝負の空気に身をさらしても、焦って自分を見失いミスをしたり、迷ってチャレンジをやめたりすることはしたくない。今のチームについても「まずは自分たちからアクションを起こして、いいボールの動かし方をできれば、いい攻撃が出せます。考えすぎず、その時点での自分が出した決断に対して、自信を持って動ければ。こういう時期だからこそ、そういうことが必要」と迷いを取り去ることの大切さを強調する。

既にJリーグYBCルヴァンカップでは、その言葉を証明している。梁はグループステージのここまで2試合で先発出場し、第1節・鳥栖戦では今季公式戦初勝利に貢献し、続くFC東京戦では先制点を鮮やかに決めてチームを勝点3に近づけた。「いい流れをもっとつなぎたい」とリーグ戦でも必勝を誓う梁勇基は、「やはり勝ってこそです」と念を押した。リーグ戦でも今季初勝利を挙げるため、百戦練磨のベテランは陰に日向に仙台を支える。

文:板垣晴朗(仙台担当)

 

 

 

※まだまだ活躍できるはず

 

期待してます。