<ささや>の塩豆大福を食する。

 

1月、がん、糖尿病発覚以来我慢していたが、Hba1cの数値が大幅に改善、週一くらいならいいでしょうというH医師のお許しもあり、半年ぶりに、1個、口にした。

 

甘みを抑えた上品な味わい。

 

あんに混じった大粒の黒豆の歯ごたえを感じながら、ゆっくり食べていく。

 

一緒に食べた長男が、おめでとう、と言ってくれた。

 

涙が出るほどうれしかった。

 

リバウンドを用心し、まあ、月一くらいならいいんじゃないか。

 

ちと大げさだが、生きててよかったを実感する。

 

うれしくて、猫をベランダに出しているのを忘れていた。

 

3時間半。

 

気が付いて入れてやるも、怒り心頭、ものすごい表情で当方をにらみつけ、どこかに隠れてしまった。

 

わりいわりい。

 

そう怒るなって。

 

 

猫にも感情がある。

 

メタゾア(動物)に感情があることを書いた本があった。

 

少し勉強でもするか。

 

「メタゾアの心身問題」を借り出すべく、図書館に申し込む。

 

体重が少しずつ落ちている。

 

ずっと65㌔を保ってきたのが、62㌔前後までになっている。

 

食欲はあり、三度三度しっかり食べているのだが、増えていかない。

 

やはり、がんのせいか。

 

身長166センチの当方の適正体重はこんなものらしい。

 

やっと、そこに落ち着いたんだ。

 

とでも考えとけば、まっ、いいか。

 

池田清彦「現代優生学の脅威」集英社インターナショナル新書を読む。

 

安楽死問題を扱った章で、池田さんがこう書いている。

 

――― 多くの人が尊厳死を容認し、安楽死も認めつつある中で、私の考えは今や少数派なのかもしれません。それでも私は、「自らの死を自分自身で決める権利はないし、決められるようにすべきでもない」と考えます。だから私は、安楽死も尊厳死も一切認めない立場なのです

 

リバタリアンを自認する池田さんらしからぬ発言のようにも思え、やや意外な感じがした。

 

興味のある人は、本書を手に取ってみてください。

 

養老孟司、内田樹さんが推薦しています。