がんセンターへ。

 

セカンドオピニオンのつもりで入ってみた近所のクリニックでの採血の結果、Hba1c(ヘモグロビンエーワンシー)の数値が2ポイント下がっていた。

 

1ヵ月半、糖質制限食を摂り続けた成果だろう。

 

それを見て糖尿病の先生が驚いていた。

 

インスリン注射はせず、薬での治療を続けたいという当方の希望を認めてくれ、クリニックでの治療を許してくれた。

 

クリニックの医師あての手紙も書いてくれた。

 

バキバキの怖い女医さんだが、話せばわかる、か。

 

好きにすればと、さじを投げた、のか。

 

糖尿病の改良次第ということもあり、がんの方はしばらく様子見。

 

月一の通院で経過観察を続けることになった。

 

ステージ4の進行がん。

 

良くなることはあまり望めない。

 

わずかな時間を得るための延命措置はやりたくない。

 

普通の生活が支障なく送れている今の状態がいつまで続くかということだろう。

 

我ながら不思議に思えるのは、まあ、そんなものだろうと、嘆き悲しむことなく平常心でいられることだ。

 

86歳。

 

やれやれである。

 

病院の帰り、稲毛駅内くまざわ書店で本を買う。

 

「令和元年の人生ゲーム」 麻布競馬場 文藝春秋社

「消えた戦友 上下」 リー・チャイルド 講談社文庫

「人はどう老いるのか」 久坂部羊 講談社現代新書

 

「文藝春秋 5月号」

「まいにちハングル講座」

 

物事に対する好奇心はまだ健在のようだ。

 

だよな、飼い猫<みり>よ。

 

 

猫も心配してくれている。

 

――― 病みて知る他人の痛みや春の夜

             村瀬みさを 

 

――― 人生に時々悪路春寒し

          鈴木正芳