二人に一人がかかるという厄介者に取りつかれたようだ。

 

歳だからしゃーないだろうなと常々思っていたせいだろう、医師に宣告されても「アッそうですか」みたいな感じでショックはなかった。

 

いろいろ検査をされて、心臓の劣化や糖尿病の数値が悪いことを指摘される。

 

これもまあ、歳のせいでしょう。

 

からだに一番悪いのは歳をとることだ、と誰かが言っていたが、その一番悪いことがまとめて出てきたと思うしかない。

 

それで何か変わったか。

 

物事の対する興味が薄れてきた

酒をやめた

食欲がぐんと落ちた

夕方の徘徊をやめた

TV、映画を観なくなった

ストレッチのまねごとをやめた

 

とはなっていない。

 

今まで通り、日常を淡々とやり過ごしている。

 

あっ、一つだけあった。

 

何か。

 

時間の流れがやけに早くなった。

 

まあ、そうだろうなと、なんとなく納得している。

 

やれやれの毎日。

 

3年ほど介護をしてきた姉、からだの動きが悪くなってきた。

 

動けるうちにホームに入れた方がいいと人に勧められ、本人もそうしたいと言う。

 

ケアマネージャーと相談して、入居するところを決めた。

 

手続き、引っ越し、必要なものの調達、住んでいたところの処分と、急に忙しくなってきた。

 

家を空けることが増え、飼い猫<みり>の機嫌がすこぶる悪い。

 

自分の好きなようにしか行動しない動物だから、これまたしょうがない。

 

 

わが膝の上がお気に入り。

 

家にいるときはいつもこれだ。

 

体重4㌔。

 

膝が痛い。