上野広小路の寿司<大矢>で集英社インターナショナルN夫妻と会食。

 

夫妻の新1年生になった女の子と3歳の男の子が一緒。

 

敬愛するAさんも加わり、なんとも賑やかな夕席だった。

 

入学を祝って、ささやかなプレゼントなどお渡しする。

 

出版界の現状や会社のあれこれを話題に、美味しい寿司料理に酒がすすむ。

 

先年、大病を克服、見事復活したAさん、酒が飲めなくなってなどと言いながら、燗酒をぐいぐい。

 

見ていて心配になるような飲みっぷりだった。

 

一人の家飲みも悪くないが、気の置けない店で大勢で飲む酒は、やはり、格別だ。

 

みんな元気そう。

 

楽しい時間、ありがとうございました。

 

―――― おとろへしいのちに熱き昼の酒

               結城昌治

 

電車で帰ろうというのを聞かないAさんに、タクシーに引きずり込まれる。

 

箱形のタクシー。

 

運転手に、これ何という車と聞くと、

 

ジャパン・タクシーです。

 

いや、タクシー会社の名前じゃなくて車の名前。

 

だから、ジャパン・タクシーです。

 

知らなかった。

 

そういう名前のタクシー専用車をトヨタが作っているのだそうだ。

 

変わらないように変わってしまったと思っていた世の中、少しずつ、いや、急激にか、変わっている。

 

変わらないのは、当方だけか。

 

タクシー代、Aさんが払ってくれた。

 

ありがとうございました。

 

息子と野球の話をして、車で送り迎えをして、夕飯(朝飯)の献立に悩む。

 

週末、千葉に帰って来る長男と当方の日常生活である。

 

ではあるが、これを書いたのは東大教授宇野重規さん。

 

朝日新聞<論壇時評>を新しく担当するにあたって書いたあいさつ文にあったことばだ。

 

東大教授って特別な人間だと言われたり見られたりするが、このようなごく普通の人間なんです。

 

そんなごく普通の人間目線で時評を書きたいと言っている。

 

でも、読んでいてちょっと引っかかる。

 

自分は東大教授だっていう特別な思いがあるので、あえて、こんなことを書いているのではないか。

 

無意識の上から目線的文章。

 

ごく普通の人間である当方のやっかみかな。

 

まあ、いい。

 

宇野さんの本は割と読んでいる。

 

教えれれること、納得させられることが多い。

 

<論壇時評>楽しみにしていよう。

 

「軋み」エヴァ・ビョルク・アイイスドッティル 小学館文庫を読む。

 

初めて書いたこのミステリーで英国推理作家協会新人賞を受賞した。

 

アイスランドミステリの新鋭と帯にある。

 

例によって、グーグルマップを開きながら読んでいく。

 

アイスランド特有の風土、生活習慣、人間関係などが生き生きと描かれていて、久しぶりの一気読みだった。

 

ミステリーの森は、まだまだ深いぞ。

 

ミステリ―は最良のガイドブックだ(イアン・ランキン)も再確認。

 

猫はどうした。

 

 

―――― 老い猫やわが世の春を独り占め

                散歩職