鶴見俊輔「もうろく帖」を読む。

 

若い人は知らない名前かもしれない。

 

1922年生まれ、2015年死亡。

 

哲学者、評論家、大衆文化研究者で、60年代べ兵連を結成、ベトナム戦争に反対し、アメリカの逃亡兵を支援するなど幅広い活動で社会に大きな影響力を及ぼした。

 

「もうろく帖」は、69歳のとき、自分のもうろく状態を書き記しておこうと始めた備忘録のようなもの。

 

「七十近くなって、私は、自分のもうろくに気がついた。これは、深まるばかりで、抜け出るときはない。せめて、自分の今のもうろく度を自分で知る覚えをつけたいと思った」

 

と、あとがきにある。

 

当方の「抜き書き帖」に書きとめたいことば。

 

――― なんじが声、だれも聞かずば

    ひとりあゆめ、ひとりあゆめ。  タゴール作 ガンジーの愛唱歌

 

――― 戦争の話をするまで死ねないと祖父がいうので私は聞かない

             高三 江夏祥子 東洋大学「現代学生百人一首」

 

――― 非凡に心をうばわれず、

    平凡の偉大を信じる         鶴見

 

最後の言葉は、凡人たる当方にとって、大きな慰めになる。

 

 

インドの長い生活を終え帰国した孫娘から、丸善行を誘われた。

 

次女は、村上春樹「1Q84」の英訳本を読み終えたところだとか。

 

三女も、分厚い英語の本を手にした写真がある。

 

英語の本は、丸善、紀伊国屋など大型店に行かないと手に入らない。

 

コロナで閉じこもりっきりだった当方にとって、久しぶりの上京。

 

楽しみである。

 

寝てていいぞ。留守を頼むよ。

 

…  mu mu mu…

 

・来週はなんだか忙しい。

 

丸善行のほか、4回目のワクチン接種、室内の明りをすべてLEDに変更する工事もある。

 

そのほかに、火曜日、姉を病院へ、独居老人用の<高齢者緊急システム>の機器設営のためALSOKがやってくる。

 

船橋にやってくる守谷美由貴さんのライブも行きたい、と思ってる。

 

どうする、飼い猫<みり>よ。

 

… カッテニシナ ムニャムニャ