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6月、梅雨入り間近。
水の季節なのに<水無月>とは。
辞書を引くと、<無>は連体助詞の<の>のこと。
つまり<水無月>は<水の月>のことだった。
納得。
だよな、飼い猫<みり>よ。
・・・ ツマランコトデ オコスナ
知的好奇心皆無、<みなづき>のわが飼い猫<みり>。
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暑からず寒からず、風爽やかな季節になってきた。
ーーー 世捨て人とは違ふ孤や風光る
朝日俳壇の常連投句者、船橋市の斎木直哉さんの句。
頑張らずに自然体でいながら、こんな心境でいられたらいい。
もすこししゃっきりせいと、喝を入れられたような気分で読んだ。
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養老孟司さんの「猫も老人も、役立たずでけっこう」を読む。
愛猫<まる>を、生きていく上のものさしにしていたという養老さんに教えられること多々ではあるが、こんな話があってひどく驚かされた。
養老さん、ユーチューブでよく軍歌を聴くのだそうだ。
聴くのは、<昭和維新の歌>(「青年日本の歌」)。
五・一五事件に関与した海軍中尉三上卓が作詞した歌。
養老さんがなぜこの歌を聴くのかは書かれていない。
子どものころ聴いた軍歌は、当方も今でもよく覚えている。
そのうちのひとつに、「アッツ島玉砕の歌」がある。
十何番もある歌詞を全部覚えていたが、さすがにいまは、せいぜい三番くらいまでだ。
一番のリフレイン、「精鋭こぞるアッツ島 山崎大佐指揮を執る 山崎大佐指揮を執る」は、何かの折にふっと頭に浮かんでき、しらずに口ずさんでいたりする。
今回、あらためてユーチューブで聴いてみた。
思わず涙が出てくる。
哀しい歌である。