あまりにも自分好みの作品だったので、生意気にもレヴューなるものを書いてみることにしました。
主観的なあらすじ(ネタバレなし)は、
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自分と周りとの距離感が把握できず、疎外感をもつ少女杏奈(12才)は、ぜんそくの療養として訪れた地にある湿地の館で、謎の美少女マーニー出会う。
彼女とのつながりを経て他人を認め、自分との向き合い方を学び、成長していく...。
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といった、ビルディングストーリーとしてはよくある形のものだといえるでしょう。
ただ、後に述べますが、この映画はその過程の心理描写がすさまじく繊細で、綺麗です。
例えば、冒頭の場面
“この世には、目に見えない魔法の輪がある。
輪には内側と外側があって
私は外側の人間。でもそんなのはどうでもいいの。
私は、私が嫌い。”
おそらく数分のカットですが、セリフでは主人公の厭世観のみが伝わるだけなのに対して、映像と合わせるとまた違った“早熟な少女の機微”を感じるとても印象的なシーンに仕上がっています。
このような細かい点を抜きにしても、
この映画の“お話の面白さ”であるヒロインたちの関係も、十分上手く表現されており、これだけを追っていくだけでも面白い映画だと思います。
しかし、やはりこの作品の素晴らしさは、ヒロインたちの“孤独や不安”をどう表現し、そこからの“脱却”をどう伝えるか、ということに本当に細部にまでこだわって作られている、というところだと僕は考えます。
確かに一部に違和感を感じる点もあり
賛否分かれる作品だと思いますが、同じような感想を持った方としっぽり語り合いたい、そんな気持ちにさせる作品です。
主題歌の『Fine On The Outside』を聴いて「これは!!」と思った方は間違いなく見た方がいいと思いますよ!
http://youtu.be/Yb2arWjBhp0
<ここからネタバレを含む感想文>
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この作品は、本当に杏奈の“気持ちの変化をどう表現するか”ということを大切にしていると強く感じます。
たとえば、
その一つの表現方法として、前述の冒頭シーン。
絵画の授業のシーンですが、杏奈が自分の『絵』を男教師に観られそうになる、この短いシーンにとても細かい感情の機微が見られます。
他の人に自分の『絵』を見られることを強い抵抗を覚えていながらも、本当は見てほしい、評価して欲しいといった感情をたった数分もない短い時間で表現する凄さは言葉にできません。
また、杏奈の『絵』がめちゃくちゃ上手い、けれども、“色がついていない”というのも着目すべきところでしょう。
この冒頭の場面によって、杏奈の『絵』が“いつ他人に観られるのか”、さらには“いつ彼女が絵に色を付けるのか”というところに無意識に目が向き、またそれによって物語に深みが増します。
ほかには、
大岩家の中や庭のかつて子どもがいた時代を感じさせる映像描写を受けての、杏奈の「他の人の家のにおいがする」という一言
。
細かいところでは、マーニーと杏奈のそれぞれが抱きつくシーンの描写の違いや、杏奈のお金と大人に対する不信感を表す描写などなど、
杏奈とマーニーの繊細な心の表現に対して本当に丁寧に考えられて、つくられた作品だと思います。
個人的には最後の
マーニーが杏奈に許しを請う感動的なシーンも
一度物語の事実を知った後だと、
幼い孫を置いて先立ってしまったマーニーの気持ちを考えしまい、映画を見終わった後でもまた胸が熱くなります。
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もう一度ゆっくりと最初から見てみたい。
そう思わせる、映画じゃないかなと思います。
設定や伏線の張り方を見ていると、違和感を感じたり中盤以降先が読めたりしてしまいますが、それを含めても見る価値のある映画だと思います。
同じダブルヒロインの映画である『アナ雪』よりは、大人の心の琴線深くに触れる作品なのではないでしょうか。
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細かいところでは、マーニーと杏奈のそれぞれが抱きつくシーンの描写の違いや、杏奈のお金と大人に対する不信感を表す描写などなど、
杏奈とマーニーの繊細な心の表現に対して本当に丁寧に考えられて、つくられた作品だと思います。
個人的には最後の
マーニーが杏奈に許しを請う感動的なシーンも
一度物語の事実を知った後だと、
幼い孫を置いて先立ってしまったマーニーの気持ちを考えしまい、映画を見終わった後でもまた胸が熱くなります。
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もう一度ゆっくりと最初から見てみたい。
そう思わせる、映画じゃないかなと思います。
設定や伏線の張り方を見ていると、違和感を感じたり中盤以降先が読めたりしてしまいますが、それを含めても見る価値のある映画だと思います。
同じダブルヒロインの映画である『アナ雪』よりは、大人の心の琴線深くに触れる作品なのではないでしょうか。