2019年 5月 石川 三平

◆どうしても僕には理解できないことがある。先月のブログのコメントにも入っていたが、僕の文章を読んで「自慢」だ、という人間がいるということだ。性格上、やっていないことを書くことはできない。特に朝の作業だろう。自由人の僕は朝、8時から9時までじっくり紙新聞2紙を読む。左にハサミを持ち、世の中の流れを象徴する記事を切り抜きながら。机を移し、原稿に必要なコメントメモを記入。10時には事務所のテーブルへ。10年日記なるものを取り出し、昨日の行動を記入後(もう14年続く)、5分間の真剣思考。PCデスクに移り、各種デジタル記事のチェック。今度は部屋の中で5分間のラジオ体操。そこから読書。(2001年から2070冊読破済み)。そして月一で「担当員考」なる論文を書く。平成元年から30年、1回の休みもなし、200712月からPCブログで公開。休みなし。なんと「ひつこい」性格か。自分で「自分が無知だと50歳にして認識した」という。知らないことにははっきり知らないといい、すぐ知ろうとする。これが勉強する姿勢ではないか。以上記したことを「まず自分で実践」してみよ。

◆本題に戻る。今更、紙新聞を育てよ、とは何だと怒られそうだが、値上げしようが、値上げ前だが、この「だらだら減りはなんだ」。この間の部数減は押し紙切りではない。なんとならば12月数時の押し紙が減っていない。新聞定価を集金されてお客様が、4000円もするのならもういらないが本音。つまり社会の価値観構造の崩れが原因。これを本社もお店もまず認めなければならない。

「世界最先端の働き方はフリーエージェントに映っている」が認識されていない。転職者を後ろ指さした日本社会が大きく動いたということだ。この動きを先読みした動きが本社にもお店にも要求される。本社として何をやるか、お店がやるべきことはなにかを問う。本社がやるべきことは当然、商品としての「紙面改革」、いままで本社が言ってきたものとは訳が違う話。AI技術もない社員を大量抱えているが、リストラもせずに全員満遍なく給料を減らす方式。こんなのダメ。ディープラーニングとプログラミングができない社員は不要。そのうえで「俯瞰力がある社員の登用」が必須。世紀を俯瞰し、文字で解説する紙面の導入だ。新聞同士の差別化として、月一で「村上春樹」に記事を書いてもらう。どうだろう。黒田如水を読んでいて、黒田を家老とする御着城が信長につくか毛利に付くかで家来集が延々徹夜で議論し空回り、あきれて黒田家老は昼寝に。無能な社員・家来をいくら抱えていてもダメという事例だ。

◆ではお店がなにをやるべきかだ。販売支援部が持ちだした「アマゾンの宅配」。情開斡旋料30円をはねられて、従業員さんには@100円支給と聞く。再配達もあり、従業員さん手取りは1万~2万、いわゆるカード料並だ。それも配達従事者もやるという。こんなのダメだ。知人で① 週休3日制導入 ② 配達時給2000円導入 ③ テレマ営業制全員時給制導入 を打ち出した人もいる。まさに先駆的で人不足を打ち破るものだ。これをまた情開にという動きもないではないと聞いているが、無能な人の考えそうなことだ。

◆NYの成功を見ている社もありそうだ。一つ大きな違いがある。全米と日本ではエリアと人口が大きく違うことだ。2番煎じにならないことを祈る。高給取りの新聞社の世界でも、下級と言われる新聞販売店でも社員の「モチベーションを喚起する」新しいキーワードを見つけた。TVを何気なく観ていたときある人がこう言ったのだ「これは天国に預金する行為」なのかも。かつて異常な国民のあり方を観て「一日一善」を説いたことがある。普及しているのは競艇だが、いい意味にしたいと。かつて新聞社員だったころ、トイレ個室で紙の芯を必ず片付け取り換えることを自分に義務付けることをしていた。次に使う人のことを考えてだ。こんなことは日常山ほど転がっている。見る人が見れば「親切」になるだろう。感謝しない人は少ない。日ごろ、世のためにならない事ばかりをしている能無し担当員やお店の従業員にマトモな考え方を喚起する「モチベーションキーワード」になるのではないか。「天国に預金しないか」である。