と、思わず呼びかけたくなる・・
そんないなりずし。
今月のRiko's kitchen
は
このおいなりさんをしっかりマスター!です。
甘辛く煮た油揚げに
すし飯を詰める、
と言ってしまえばそれだけですが・・
シンプルな材料・過程だからこその奥深さ、
大切なポイントを
今回も楽しく、かつ理論的に
学ばさせていただきました。
主役の油揚げ。
いなりずし用の薄め・小ぶりのものと
豆腐部分が厚めのものと
見て、触って違いを確認。
今回は
両方を使い分けます。
油抜きも
たっぷりの湯でていねいに。
ふっくらとさせます。
ぎゅぎゅっと水分をしぼる。
皮をやぶらないようやさしく・・
でもしっかり。
出汁、黒糖、みりん、しょうゆで
甘辛く煮含めていきます。
紙蓋で覆い、途中で上下を返しながら。
ここでしっかり味をつけないと
仕上がりがぼんやりしてしまいます。
一般的に
煮物の汁加減は具材の七分目くらいですが
今回はたぷたぷ多めのの煮汁で煮ていきます。
このままひと晩置いて
しっかり味を含ませるのがポイント。
冷める過程で味がぐぐっと染み込みます。
すし飯づくり。
炊き立てのあたたかいごはんに
すし酢を「多すぎ?」くらいに加えて
手早く菜箸で切るように混ぜていきます。
ごはん2合にすし酢60ccが基本。
ぬれぶきんをけてしばらく置き
味をなじませます。
すし飯に加えるのは、ごぼう。
ささがきにしたら
水にさらさず鍋に入れ
酒を加えて蒸し焼きに。
ふわ~っとごぼうの香りがたちこめます。
美味しい煮汁をたっぷり吸った油揚げ。
最後にまたしっかり汁気をしぼって
ごはんを詰め詰め。
角をしっかり立たせると
美しい仕上がりに。
こちらは塩出汁で炊いた油揚げ!
これには
グリーンオリーブ・甘酢生姜・粒マスタード(!)
を混ぜたすし飯を詰めます。
Rikoさん節炸裂~
な変わりいなりずし!
いなりずしに加え、
脇を固める絶品おかずたちも・・
巷でも大人気のジュレ。
今回は二杯酢に
水でふやかした板ゼラチンを加え
ゆるーく固めた二杯酢ジュレを。
フォークでクラッシュすると
いい口当たりに。
合わせるのは
ゆでキャベツ、豚肉、アボカド、出汁昆布、
すりごま、みょうが・・
塩もみしてし~っかり水分をしぼったかぶに
マンゴーを合わせた和え物。
レモンと塩、
そしてほんのりミントをきかせるのが
さわやかな仕上がりのポイント。
お吸い物用の海老。
塩と片栗粉でしっかり
ぬめり・汚れを洗い落とすひと手間で
仕上がりに大きな差が生まれます。
それでは、いざ、実食!!
青・白・赤のパキッとした色合いのテーブルに
おいなりさんのゆるい風合いが
なんとも絶妙にマッチ・・
竹かごには
日本酒用のグラスが。
定番の甘辛いなりに
塩味×オリーブすし飯の変わりいなり!
うれしい味の緩急です。
月並みですが
日本人でよかったな・・
と感じ入ります。
二杯酢ジュレの和え物は
イッタラの涼しげな大皿にどーんと。
具材にジュレがしっかりからんで美味しい!
時間とともに少しずつジュレが溶けて
口当たりが変わっていくのもまたおもしろい。
かぶとマンゴーの和え物
組合わせの妙に加え
シンプルな味付けでこんなに美味しくなるんだ!
と一同感嘆の声・・
ぷりっぷり海老団子のお吸い物
つなぎは片栗粉だけ、の
海老団子を
かつおと昆布の出汁に落とします。
海老のうまみ・ぷりぷり食感が
ダイレクトに口いっぱいにあふれる幸せ!
そして
この吸い物地が
本当に、細胞のひとつひとつにしみわたる
滋味深い味わいで・・
いなりずしの煮汁の残りで炊いた
かぶの皮+葉。
あったかいごはんに
もってこいな味・・
デザートは
雪下にんじんと豆腐のムースに
白花豆のシロップ煮。
まずこの淡い色合いに乙女心くすぐられ、
そして味わって再びにんまり。
おなかいっぱいの胃にも
するりとやさしくおさまるデザート。
このバランス、見習いたいものです。
フランス土産のKUSUMI TEA。
色とりどりのティーバッグから
好きなものをチョイス。
こういうのに異常に興奮するのが女子・・
ちなみにこちらは
ウェルカムスイーツでいただいた
Rikoさんお手製ラスク+マスタード。
本家フランスのMAILLEで
購入されたという
トリュフフレーバーのマスタード!
黒糖+シナモンの甘さと
マスタードのまろやかな辛味があとをひきます。
今月も
美味しい!楽しい!おどろき!
の時間をありがとうございました!
早く復習したい・・と
心がはやります。