moss blog

オープン当初から
一方的な思い入れで?
一度訪れてみたいと思っていたレストラン、

ホテルがある七里ガ浜から
腹ごなしに・・と
40分以上山道をてくてく歩いて
やっとこさ辿り着きました。

(道中、高台から見下ろした
鎌倉の街の夜景がすごくあたたかかった)

出迎えてくれたマダムの
たおやかな応対に心なごみ、
一気に期待が高まります。

コースのアミューズ。
鹿肉のラグー+紫人参のピュレ、
グジェール(チーズ風味のシュー生地)、
そしてフォアグラのコロッケ。

ひとくちほおばると
じゅわん、とフォアグラが溶けだします。


moss blog

前菜

鎌倉、三浦産の根野菜のテリーヌに
きじ肉のあたたかいハム、
レモンのクリーミーなソースと
パセリのソース。


moss blog

モザイク状に散りばめられた
たくさんの根野菜たち。
そのひとつひとつが絶妙な食感、
素材自体の味を感じるみずみずしいやさしい味わいで・・
見た目も味もきらきら宝石のよう。

塩気をしっかりめにきかせた
しっとりハムとともに食すと
なんともいいバランスです。

moss blog

魚料理

すずきのポワレ
セルバチコのピュレのソース、
穴子とパプリカの重ね焼き添え

魚料理の定番、すずきのポワレ。
よくあるかんじかな・・とあまり期待せずにいたところ
予想を裏切る色彩と構図がお皿の上に・・!


moss blog

このソースが美味でした。
刻んだハムやアスパラ(と思ったのですが・・)など
がたっぷり入って複雑な味わいに。
なぜかどことなく中華的なものを感じた・・

すずきの皮目も
素晴らしくぱりっかりっ。

そして添えてある穴子&パプリカ。
ラザニアのように仕立ててあります。

この三要素を交互に口に運ぶよろこび・・
前菜につづき、
こちらも味のバランスがすごくいい!



moss blog

肉料理

青首鴨胸肉のロースト・フォアグラのソース、
もも肉のミンチを詰めたショソン(パイ包み焼き)

楽しみにしていたジビエ!

表面を焼いてからゆっくり肉を落ち着かせるのか、
血がしたたるような赤身は
と~ってもやわらかジューシー。
ここにフォアグラのまったり濃厚なソースがからまり・・


moss blog

あたたかいパイにナイフを入れると
粗めにひいたもも肉のミンチがぎっちり。
こちらのほうが胸肉のローストより
いわゆるジビエらしい「野趣あふれる」的な風味
が感じられました。

串に刺してあるのは
レバーなどの内臓系。


moss blog

そして
ささ身肉とアンディーブ、くるみを
合わせたサラダも登場!
この組合わせ、あとをひく・・

いろいろな部位を
異なる調理法で一度に楽しめる、
なんて贅沢なのでしょう。


moss blog

デザート

ヘーゼルナッツのクリーム、
チョコレートクリーム、
クランブル・サレ(ほんのり塩味がきいたさくさく生地)、
ココナッツアイスクリーム
を盛り合わせてあります。

見た目も素材の組み合わせも
そんなめずらしいかんじではないのですが・・

これ、史上最高レベルに達するほど
感激な味のバランスでした。

各要素の占める割合から
クランブルの粒の大きさに至るまで・・

何度も繰り返しになりますが・・
どのお皿も
味・食感の「バランス」が絶妙で・・
夫婦そろって大満足で
おなかをさするのでした。


moss blog

こちらは旦那さんのデザート、
いちごとピスタチオクリームのミルフィーユに
チョコレートアイスクリーム。


バランスがいいのはお料理だけではなく。

マダムのつかず離れずな
さりげないやさしさが光るサービスも心地よく・・
帰り際のシェフのお見送りも
ルーティン感がなく
料理とそれを食べに来てくれるゲストたちへの
真摯な姿勢を純粋に感じました。

お店は不便なところにあるし、
店内もかなり簡素な印象ではありましたが・・
リラックスして純粋に
食事を楽しむことができるお店だなあと。

ぜひまた近いうちに訪れたいものです。


moss blog

惰性の外食は極力ひかえ、
本当に美味しい!
と心から思えるものを吟味して食べたいもの・・

今年の夫婦の目標であります。