【書評?】「男の子の育て方」 諸富祥彦著 | ♪ Happy Juggling ♪

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男の子の育て方~「結婚力」「学力」「仕事力」。0~12歳児の親が最低限しておくべきこと。~/WAVE出版

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副題は

「結婚力」「学力」「仕事力」。

0-12歳児の親が最低限しておくべきこと。

となっています。

図書館本で明日返却しないと!なので、取り急ぎ、気になった部分を抜き出します。

3歳まではできるだけ、自分の手だけで育てない方がいい

7-12歳時の親の態度が、困難を乗り越える力を育てる

・男の子が10-15歳になり、心が不安定になる時期を迎えたら、学校から帰ってくる時間にはできるだけ家にいてあげるようにしてください

・男の子は言うことを聞かないのが当たり前

・お子さんを叱りたい衝動に駆られたら、そこで立ち止りましょう。

そして「○○くんは○○できるよね」と肯定的な言葉で語りかけるようにしましょう

・男の子を育てるには、何より、親の根気が必要です

・男の子は仲間のために働くとき、脳の働きが活性化するといわれます。

男の子は生まれつき、仲間=チームのために働くことが好きなようにできている生き物なのです

・勉強する習慣がついている子どもの共通点は、「ぼくはやればできる子」という肯定的な自己イメージを持っていることなのです

・「一番でなければ意味がない」「負けたら終わり」という二者択一的な世界に生きているからこそ、男の子は挫折しやすく、傷つきやすいのです

・「話をしっかり聴いてくれる親」が(男の子の)会話能力を伸ばす

・「親は自分の話を丁寧に、いつも聴いてくれるんだ」とお子さんが考えるコミュニケーションを、お子さんとの間でおこなっていくことです

・男の子のコミュニケーション力を育てる上で大切なのは、親御さんが「何を話すか」ではなく「どう聴くか」です

・ご両親のラブラブを見て育ったお子さんは、深いところで安心感を抱きます

・お母さんが家の中で身なりにもかまわず、お子さんにもお父さんにもガミガミ言い続けてばかりいると、

「結婚したら女性は結局こうなってしまうんだな」

「外には見栄張っていい服を着ていくけど、家の中では毛玉のついた服ばかり。周囲の目は気になるけど、お父さんのことは大事じゃないんだな」

と思ってしまいます。

「結婚したら愛は終わる・・・。それが現実か」

と結婚に対して、冷めたイメージしか抱けなくなってしまうのです

・反抗期の男の子は「理解できない」のが当たり前

・手に負えない子には「ナナメの人間関係」を活用しよう

  *「ナナメ」の人間とは、直接子どもと利害関係のない「第三者的な立場の大人」

・男の子のいる家庭は、間取りが非常に重要


結構ほかの「男の子の子育て」関係の本でも見る事柄ばかりですが、この本の中で特に目新しいなと思ったのは、

・「人生のグレーゾーン」という考え方

・結婚できる男に育てよう=「婚育」

です。

グレーゾーンとは「トップでもビリでもない」位置。

女の子は小さいころから男の子が優遇される場面や、「かわいい」「かわいくない」などの容姿で周囲の対応が違ってくることも体験しているため、グレーゾーンの中でも自分なりに生きていく術(スキル)を見に付けているという。

対して男の子は上記抜き出しの通り、二者択一的な世界に生きている。

小さい時に挫折を経験せずにそのまま大きくなってしまうと、不登校や引きこもりになったり、プライドが肥大化した非常に扱いづらい人間になったりする。

そこで、小さいうちから、そこそこの自分を受け入れられるように、小さな挫折を少しずつ体験していく方がベターだそう。

納得ですわ・・・。女性の方が生き方上手って気がします。


「婚育」については、もしかするとこれ、著者が一番言いたかったことじゃ!?と思っています。

結局、「学力」「仕事力」がある程度ないと、女性はついてきませんしね。

「結婚できる男」は「あぶない思春期」を乗り越える過程で育てられるそうで、具体的に「あぶない思春期」の男の子にどう対処していったらいいか、性の問題も含めかなり踏み込んで書かれています。

“親にとって、女の子の方が感情の処理が面倒くさい”と聞いたこともあり、男の子の子育ては単純なのかも!ラッキー!と私は思っていましたが・・・・、この本を読んであっさりと打ち砕かれました。

あー、思春期とか今から気が重くなります。

心を前向きに、あと5年くらいしたらまた読み返してみたい本です。