「ファザーリングスクール第8期」村木さんの講演に参加してきました | ♪ Happy Juggling ♪

♪ Happy Juggling ♪

東京都西部在住の「働きママン」。
某外資系アパレルで、やっぱり貿易事務してます。
家族は夫、11歳の長男、8歳の次男三男(一卵性双生児)です。

☆いつも心に北極星を☆
育児に仕事に家事に“自分”
重さも大きさも違えども、笑顔と余裕でぐるぐる回そう!

昨日、ファザーリング・ジャパンの「ファザーリングスクール第8期」

第二回: 7月4日(水) 村木厚子さん特別講演「仕事も子育ても あきらめない」(講師:村木厚子)

http://www.fathering.jp/school/school.html#02

を受けてきました。

育休後コンサルタントの山口さんの告知で知ったこの講座、単科受講はOKだったのですが、女性でも受けられるのか!?と思って問い合わせたら、あっさり「大丈夫です」とのこと。

もし女性はNGだったら、夫に頼んで受けて来てもらおうかと思っていました。

  *夫、現在日野市勤務。会場は八丁堀だったので早退しないと開始に間に合わないところだったのですが・・・・



まず受けた後に強く感じたこと。


日本も捨てたもんじゃない。

変わっていける、変わろうとしている。

同志、声を上げてこの国を動かして行こうじゃないか!!


諦めずに声を上げることに意味がある。賢い人たちはもう動いている。

本当に勇気をもらってきました。





講座は、村木さんの講演ということもあってか、女性もちらほら。

単科受講でなく通しで受けている方は、首にネームカードを下げていました。

「放課後」と称する、講座の後の親睦会もあるようで、何の制限もなかったら通しで受けたかったなぁとうらやましかったです。

男性はプレパパの人も多く、年齢層は30代中心。いかにも「おじさん」という人はおらず、さりげなくさわやかで、まさに「(プレ)イクメン」という方ばかりでした。



前半1時間は村木さんのお話、後半の1時間は村木さんとファザーリング・ジャパンの前代表(71日に代表が交代)、安藤さんとのセッションでした。

感想を交え、私が気になったことを抜き出していきます。



<前半>

村木さんのお話はPPスライドを中心に進みました。


・第1次ベビーブーム、第2次ベビーブームと来て、第3次が来るかと思ったら来ない。

最初は「遅れているのではないか」と思ったが、それは間違いで、今の団塊ジュニアが産まないだけだった。

 (ちなみに私はまさに団塊ジュニアの第2次ベビーブーム世代)


2005年は成年3人で高齢者1人を支える「騎馬戦」だったが、2055年には1人で1人を支える「肩車」状態になる


・女性が働きやすい国は出生率が高い

働いている女性が妊娠しやすいということではなく、社会福祉が整っている国だということ

 (いわゆる「M字カーブ」がスウェーデンには全く存在しないのに本当にびっくりした!


・夫が家事を分担する/手伝う家庭は2人目が生まれる確率がとても高い

 (本当にそうだと思います。例外は、親が近くに住んでいる家庭。夫のヘルプなくても、実家が頼れるとか、実家が「私たちが手伝うからもう1人産みなさい」なんてけしかける例もあるらしい。

だけど、子供の性別や性格によっても違うよね・・・上が男の子だったり、育てにくい子だったりする場合は、「2人目なんて無理!」と思うお母さんもいる)


・男性が結婚できるボーダーラインは「年収300万」


・出産しても仕事を続ける女性は、ここ20年でなんと2.8%しか増えていない。女性の育休取得率が上がったといっても、産休しか存在しなかった時代の「産休オンリー組」が「プラス育休組」に流れただけ。

 (かなりショッキングです。WM繋がりの友人が増え、働くお母さんも多くなったよね、と私は感じていましたが、それは勘違い。たまたま自分の周囲がそうなだけ。働く母なんてまだまだまだまだ立派なマイノリティーなのです)



<後半>


・村木さんの夫は、保育園お迎えで早く帰る時、後ろめたいと思ったことがないそう。

この後ろめたいと思わないことは大事。

後ろめたさを感じると、自分のストレスになり、仕事のパフォーマンスが下がる。

「これから私どうなるんだろう」など、余分な事を悩まない。そんなことは生産的でない。

できないことはできないとさっさと割り切る

後ろめたさは感じる必要がないが、貸し借りの感覚(会社に借りがあるということ)だけは忘れずに


・育児のことだけでなく、育児と介護をセットにして話すと、年上のおじいさんたちにウケが良い

 (安藤さんは介護をする男性のことを「ケアメン」と称していました)


・自分のボーナス支給日には、家庭への貢献度に応じて子どもたちにもボーナスを!


・みんなが助け合える良い家族をつくっていこう。ヘルプではなくシェア。育児も介護も「家族割」で。誰か一人が全部背負ってしまわないこと


・「ほめられたい夫」と「責められたくない妻」がいる。

夫はとにかく、家事や子育てなどをやってほめられたい。一方妻は、「あれ、やってないよね」と責められたくない

女性は、とかく、仕事もこんな状態なのに早く帰って、何もかも中途半端で、という意識があり、責められることに敏感になっている

 (この話のくだり、大きくうなずき、メモをとる人多数。私も納得です。確かに責められたくないわ・・・)


・暗くて雨が降る中、自転車の前後に子どもを乗せてふらつきながら走るお母さんを見ると、本当に危ないと感じる。

「ワークライフバランス」の「ライフ」が「生活」ではなく、「命」と思えてくる。

生活ではなく、命の危険を冒している。

体力の勝るパパがお迎えに行けばこんなことは起こらない。

 (個人的にかなりツボでした。いつも自分+子ども3人の命を運んでいる私。電動自転車だけど重すぎてよくよろけます。一度倒れ出すと立て直すのは絶対不可能。本当に、本当に、自転車漕ぐの必死です)


・週2回は定時で帰ってお迎えに行き、子どもと一緒に夕食をとろう。土日も含めれば、週4日、子どもと夕食を共にできる。これで週の過半数は子どもと一緒に夕食をとることになる。


・部下を多く持つことになる大企業に勤めている人は特に子育てを経験した方がいい。部下への接し方が変わる。


・ずっと育児をやってくれた「父」への娘の評価は高い。

 (パパってトクだよね。ママが育児をずっとやったとしても、それほどの評価が得られるかどうか・・・)


・「みんなが職場で気持ちよく働けるためにはどうしたらいいか」を家庭に応用したのが「家庭マネジメント力」。


・村木さんは夫とは「同志の関係」という。

どうしたら同志になれるのか?という参加者の質問に対して、

  「ベース(基礎)に段差があるということを理解する」「相手の苦手な事を自分の得意にする」と答えていた

 (私にとっては夫は「戦友」もしくは「プロジェクトメンバー」だなぁ)


・村木さんの夫の名言は、

「ちょっとの苦労でちょっとの楽しみか、たくさんの苦労でたくさんの楽しみか。自分だったら後者を選ぶ」

 (ここもメモをとる人多数。私も絶対後者だな)






さて、最後に私がぞっとした統計を紹介します。

OECD加盟24カ国における合計特殊出生率と女性労働力率」というグラフ。

村木さんはあえて古いデータ(確か2005年とおっしゃっていた)を持って来たそう。

「なぜだか分りますか?日本より下位の国はどこでしょうか?

と聞かれ、どの国だろうと見てみると・・・



スペイン、ギリシャ、イタリア。


ひぇ!財政破たんした国じゃないか!


安藤さんも、

「この国たち、サッカー強いでしょ。ユーロ(欧州選手権)の決勝戦なんてまさにイタリア-スペインだったよね。

貧乏な国ってサッカー強いんだよね。ブラジルは経済が強くなってきたから最近サッカー弱くなってきたよね。

日本、ここ最近特に強いでしょ?

と。


うーん。日本が強くなった理由はそこじゃないと思うんだけど、けれど、何て怖いデータなんでしょう。

ちなみに2007年だと韓国が日本より下位にいるそうです。それも微妙か!?






2時間のお話でしたが、とても有意義でした。

村木さんは、今私が利用している「短時間勤務制度」の法律を成立させた人。

日経WOMANの連載も読んでいたし、涙なしには読めないご著書も購入しました。

村木さんと旦那さんの双方の実家が遠方で、親に頼らず子育てしてきたこと、娘さんに小児てんかんの持病があったことなど、私も近い要素を持っていたので、ぜひ一度お会いしてみたかった方。

実際はただ「見た」だけでしたが、会いたかった人に会えると元気が湧いてきます。






随分長いエントリーになりましたが、「私も声を上げるぞ!」と感じてくださった「同志」の方、

ぜひ「にっぽん子育て応援団」にサポーター登録を!

http://nippon-kosodate.jp/index.html