箱根駅伝、大八木監督の「男だろ!」と・・・ | 佐野 浩のブログ

箱根駅伝、大八木監督の「男だろ!」と・・・

箱根駅伝、大八木監督の「男だろ!」と森五輪会長の女性差別発言

 

 1月3日毎日新聞(以下新聞略す)「『男だ!』駒大、谷間世代の3年生が箱根で奮起」の標題で箱根駅伝の駒大総合優勝を報ずる。同日読売も駒大の優勝を報じた後「管理車同乗の監督が、選手に大声で指示や激励をする。近年では『男だろ!』(駒大・大八木監督)・・・・などが有名だ」。同日朝日「石川の後の管理車同乗の駒大・大八木監督『やったよ!おまえ、男だ!』と声を張り上げた」。同日日経「『男だろ!』。選手の後ろの管理車から聞こえる迫力ある声は、大八木監督を象徴する言葉として知られる」。

 

 しかし、同月18日YAHOO!ニュースは「男だろという言葉は~自分の存在を否定されたように感じ苦しい」との女性の声を載せる。フリーライターの島沢優子氏も「駒大の(男だろ!)の件も、テレビという公共の媒体を考えたら出すべき言葉ではないでしょう」と批判。要するに女性差別用語に当たるというのだ。

 

 2月3日日本オリンピック委員会の挨拶で同委の森喜朗会長が「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる。女性は競争意識が強い」と差別発言をした。

 

他者に厳しく自己に甘く

 

 これに対し4日日経「あまりにお粗末な森五輪会長の女性発言」、5日毎日「森会長の女性蔑視発言五輪責任者として失格だ」、同日朝日「女性差別発言 森会長の辞任求める」、6日読売「森氏の女性発言 五輪会長として不見識すぎる」と各々社説で報じた。

 

 ただ、「男だろ!」の差別記事について、YAHOO!の記事や島沢氏の批判には釈明も反省もしないままである。他者や他団体の差別糾弾には厳しく、自己や自社の差別批判には頬かぶりで、大手新聞4社は恥じないのだろうか。