歌いたい速度 | my one and only days

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東京在住関西弁ペラペラのジャズボーカル講師が
2012年誕生した娘の成長を中心に、面白い日常や、はまっていることなど、楽しく書いてます。

この前のセッションで久しぶりにトリオとともに歌わせてもらいました。
そこで改めて、感じたことは、
自分の歌いたいテンポをイントロ奏者に出す、というのはやはり難しい!ということです。

思うようなテンポで歌えないとき、特に初めての曲だと、
とても残念だし、反省してしまいがちです。

ミュージシャンなら、どのテンポでも歌えなあかん、
どのキーでも歌えなあかん、
という考えの人もいるかもしれません。

それでも、歌いたいテンポってやっぱりあります。

イントロ担当のプレイヤーが、
こちらが出したテンポをわかりにくいなぁ、と思っていることも多々あり、
その場合、軽く手だけでテンポを出していることが多いと思います。
イントロ奏者にメロディーが少し聴こえるように歌いながら、
手を横に、または縦にしっかり振って、テンポを出すのが一番間違いがないです。

でも、それでも違ってしまう場合もありますよね。

曲によっては曲が盛り上がるにつれ、だんだんテンポアップすることを予測して、
最初のテンポを提示しなければならないときもあります。

また、イントロ奏者のテンポの受け取り方が人それぞれに若干違うのも難しさのひとつです。
違って受け取られる場合、やっぱり出し方に問題があると思います。

出し方にその人の性格が出るし
その様子で歌の出来が予感できる場合もあります。

自分の歌う曲の直前に演奏されている曲や、自分の精神状態に左右されて、
思ったとおりのテンポを出せないのはある程度仕方ないとは思いますが、
許容範囲のテンポを出すためには、テンポを手で示す直前に、
曲のリズムを感じていることが大事だと思います。
手で出しますが、からだでリズムを感じていると相手に伝わります。

自分がイントロを弾かなければならないピアニストだったら、と考えると、
とにかくわかりやすく、
このテンポで弾いて!という意思を、
しっかり歌い手がアピールしているほうが、弾きやすいと思います。

意外と人の出すテンポってわかりにくいものです。

なかなか思う通り行かないのも現実ですが、
やっていくうちに、歌いにくい!という状況は必ず減っていきます。

私はこの前は3曲歌って、1曲は思ったより少しゆっくりでした。
でも案外ゆっくりのほうが、歌いやすかった!

100%どの曲もピッタリのテンポで、というのは難しいから、
あとは歌うことを楽しむことで補えますね。