甲斐田裕子と久保田佑とのコンビが生まれた時、「オフィーリアと侍女」という人物関係が思い浮かぶのにそう時間は掛からなかった。劇の舞台は、あの世、幽冥界の入り口である。そこに現れるオフィーリアと侍女。ただ、本格芝居ともなれば、その「来訪者」を迎える「住人」が必要となる。これで、ドラマの世界にふくらみを出せる。しかし、この住人は来訪者とは異質の存在でなければならない。「幽冥界の入り口」は、現世の人間にとって「異界」であり、神=超越的存在によって支配されていると考えるからだ。こうして「住人」は、「神」にコントロールされる「道化たち(キーノとリーナ)」として登場することになった。
初め、道化たちの配役は、渋谷はるか(文学座)を柱に考えていた。渋谷さんは音楽演劇「冥界の三人姉妹」で墓所巡回の女を演じており、今回の公演参加も自然な流れだったからだ。だが、この配役に始まって、劇の登場人物すべてが決まるまでには、それこそ思いがけないこと、神懸かり的ともいえる展開が待っていたのである。

さて、作品内容が具体化するに伴って、公演を企画運営する母体およびスタッフの組織化が平行して進められなければならなかった。こちらの呼びかけに対して神奈川総合高等学校創立10周年記念特別公演・音楽演劇「冥界の三人姉妹」(2005年11月)のメインスタッフが結集してくれた。さらに、上演活動の指揮を執る舞台監督を旧知の羽賀義博氏が引き受けてくれた。こうして、「演劇ユニット 東京ドラマポケット」は兎にも角にも発足の運びとなったのである。
*写真左上は、台本に集中する「少女」役の渡邉絵理さん。写真右下は、清水きよし先生のマイムレッスンを受ける「キーノ」役の大森謙治さんと「リーナ」役の松垣陽子さん(青梅のスタジオ)。
初め、道化たちの配役は、渋谷はるか(文学座)を柱に考えていた。渋谷さんは音楽演劇「冥界の三人姉妹」で墓所巡回の女を演じており、今回の公演参加も自然な流れだったからだ。だが、この配役に始まって、劇の登場人物すべてが決まるまでには、それこそ思いがけないこと、神懸かり的ともいえる展開が待っていたのである。


さて、作品内容が具体化するに伴って、公演を企画運営する母体およびスタッフの組織化が平行して進められなければならなかった。こちらの呼びかけに対して神奈川総合高等学校創立10周年記念特別公演・音楽演劇「冥界の三人姉妹」(2005年11月)のメインスタッフが結集してくれた。さらに、上演活動の指揮を執る舞台監督を旧知の羽賀義博氏が引き受けてくれた。こうして、「演劇ユニット 東京ドラマポケット」は兎にも角にも発足の運びとなったのである。
*写真左上は、台本に集中する「少女」役の渡邉絵理さん。写真右下は、清水きよし先生のマイムレッスンを受ける「キーノ」役の大森謙治さんと「リーナ」役の松垣陽子さん(青梅のスタジオ)。