謙遜でもなんでもなく、わたしは自分の真打披露のときの経験やなにかを話てあげただけなんですが、今度の新真打のひろ木(林家)さんが、いたく感謝してくださいまして、
「兄さん、ぜひお礼にごちそうしたいのですが」
と、電話を貰いまして。
真打披露には、正直な話お金がかかりますし、一旦は「そのキモチだけで、充分」と断ったのですが(ホントは真打披露直後は金銭感覚がマヒしたまんまなんだよねー)、ここは真打披露完走後の、ひとつの到達点として、やはりふたりで乾杯しようかと、ふたりしてお世話になっている、新橋の鮨処うお倉さんへ。
わたしは、緑茶割。
二ヶ月超、おつかれさま。
昨年蒲田まで「どこから手をつけたらいいんでしょう?」と訊きにきたときは、まだ秋。あっという間に年が変わって、如水会館での披露宴。
寄席での披露興行、と。終わってしまえば、慌ただしくも、華やかな日々は、ホントに走馬灯のようで。
あの苦労も、あの歓びも、夢のようだ。
そんな話で、盃を重ね。
そうだ、あの披露宴・披露興行を振り返って、わたしもまた、もうひとふんばり、ふたふんばり。
まして、落語協会だけでも、すぐに秋の昇進披露、まして、襲名披露も控えてますからね。
ひとまず、乾杯、おつかれさまってやったら、さて、その次その次。
ひろ木師匠、あらためておめでとう、そして、おつかれさま。