この早川紀代秀は、ロシア射撃ツアーを企画したり、軍事訓練を受けたりと、非常にロシアに接近している。麻原オウムがロシアに接近しようとした最初のヒントは、恐らくはこの早川紀代秀によるものだろう。

石井:「ロシアにオウムが進出していきましたね。ロシアには五万人もオウムの信者がいたそうですが、オウムが行く前に統一教会が、ロシアに進出していました。ところが、そういう連中が、どうも何時の間にかオウム信者とすりかわってしまった。

「オウムが行く前に統一教会が、ロシアに進出していました。ところが、そういう連中が、どうも何時の間にかオウム信者とすりかわってしまった。」
これは、オウムが統一教会を取り込んだというより、両者の力関係から言って、統一教会が何かの理由で看板を架け替えたのでしょう。

捜査当局がオウム教団から押収した資料の中に、「オウム真理教内の統一教会信者名簿」があった。

早川が教団に引っ張ってきたメンバーは、不動産から殺人兵器まで資材を調達するプロをはじめ、信者の獲得や煽動、まとめ役の第一人者、闇の世界に精通し、多彩な人脈を持っている者、出所不明の多額の資金を集めて来る者…など、いずれも“百戦錬磨”の強者ばかり。

この早川グループの面々は、リーダーの早川同様、地下鉄サリン事件などの現場には決して顔を見せず、松本、地下鉄両サリン事件の発生直後、2回に分かれて大量脱会.

松本、地下鉄両サリン事件後、大量脱会したオウム信者のほぼ全員が統一教会の脱会者で、中核は元自衛官を含む十人前後。

早川グループがロシアなどから買い集めてきた大量の武器の行方が、全く分からないまま.

オウム真理教は既に力を失い、残った信者たちは社会の片隅で息を潜めている状態ですが、オウムの背後に潜み操っていたと思われる統一教会や創価学会は健在であり、むしろますます勢力を強めている感があります。
彼らは、銃器のみならず、生物化学兵器や核兵器さえ持っている可能性すらあります。
そして、政治家の体質も、変わったようで変わらず、暴力団やアメリカとの関係も相変わらずです。
そしてそして、北朝鮮は更に追い詰められ、金正日の焦燥は日ごとに募るばかり…。







http://d.hatena.ne.jp/rainbowring-abe/20061013

オウム事件の背後に潜むもの
■日本の闇を探る① 10:19

オウムはなぜ霞ヶ関を狙ったのか?
これからしばらくは『日本の闇を探る』と題したシリーズを書いていきます。
これは『安倍晋三と日本の闇』の続編となりますので、まだ読まれていない方は事前にご一読ください。
さて、私がこのシリーズを書こうと思ったのは、元オウム信者、松永英明氏のブログ『オウム・アレフ(アーレフ)の物語』から当ブログの『オウム真理教の怪文書①』『オウム真理教の怪文書②』『オウム真理教の怪文書③』にリンクが貼られたことに端を発します。
私の関心は“世界を動かす仕組み”にあり、その中心にいる“国際金融資本”にありましたので、オウム真理教事件についての関心は、ごく普通の一般的な興味を越えるものではありませんでした。ですから、ここからは“にわか調べ”ですので、確信の持てない情報も多少含まれていることをあらかじめご了承ください。
では、まず『オウム・アレフ(アーレフ)の物語』から抜粋して引用します。
尾崎ビデオ

このころ、教団内で通称「尾崎ビデオ」と呼ばれるビデオが作られた。タイトルを『戦いか破滅か』という。法皇官房が企画、究聖法院が実際の制作にあたったものだったと思う(郵政省はタッチしていないはずだ)。このビデオは、1994年から1995年の教団の方向性を決めたきわめて重要なビデオである。教団の暴走を知るには、このビデオをもう少し検討すべきではないかと思う。

尾崎豊の死の原因がアメリカにある、という内容から始まるこのビデオは、別名「反Aビデオ」とも呼ばれていた。この「A」とはアメリカのこと。まもなく日米戦争が始まり、アメリカが日本を再占領、そして日本人を滅ぼそうとしている、というプロパガンダビデオである。日本はすでにアメリカのコントロール下にあり、アメリカは「影の世界政府」の支配下にある。影の世界政府は世界人口30億人の大虐殺計画を持っており、その作戦の一貫として、日本を滅ぼそうとして攻撃してくる。尾崎はその計画に都合が悪いので暗殺された。そして、その「影の世界政府」・アメリカの攻撃には対抗して戦わなければならない。アフガニスタンやヴェトナムやキューバのようにレジスタンスを繰り広げなければならない。そして、その戦いを率いる救世主は、日本に現われる……(それが誰かはいわずもがな)……という内容だ。

<中略>

影の世界政府=フリーメーソン=ユダヤの陰謀、という連鎖になるわけだが、この「反Aビデオ」・省庁制(法皇官房体制)がこの時期の教団を大きく変えたと思う。もちろん、それ以前からの流れ、プラズマ説法や毒ガス攻撃を受けているという説法の流れを引いてはいるのだが、ここで完全に教団は「アメリカに対する戦闘モード」に入っていたのである。オウム真理教は、日本を守るための最前線部隊であるというモードに入っていった。

敵はアメリカ

ここで注意してほしいことがある。それは、あくまでも敵はアメリカや影の世界政府であり、「この日本に僕たちを勝利に導く魂があらわれる」とされているのである。つまり、日本の破滅を食い止めるために、日本のために戦うのがオウム真理教だと規定されていたのだ。

敵は日本ではない。

日本でクーデターを起こそうとしていたとか、日本政府や日本人を敵視していたという感覚はまったくなかったのだ。アメリカの手先となってしまっている公安という認識はあったが、オウムは日本を守るためにある。

少なくとも教団内ではそういう認識だった。だから、事件後「日本政府に対するクーデター計画」だとか「日本人への大量虐殺計画」みたいに言われても、信者がまるでピンとこなかったのは、ここにも原因があると思う。少なくとも僕はそうだった。なんで日本を守ろうとしていた団体が日本を攻撃しなければならないのか。アメリカへの攻撃計画ならともかく、日本が敵になるとは思ってもみなかったのだ。

敵はアメリカ。影の政府に操られた軍事超大国の魔手から日本を守ろうとしているオウムを、アメリカに心を売り渡した公安や一部の権力者が潰そうとしている――その大きなストーリーが信徒・サマナには共有されていたのだ。そのストーリーを広めようとした法皇官房やトップクラスの人間たちがどう考えていたのかは知らないし、何かをカモフラージュしようとしていたのかもしれないが、教団の内外に流布されたストーリーはこういうものだった。

それを単純にだまされていたと言って被害者面するつもりはない。このストーリーに自分の使命感のようなものがかき立てられたのは事実だからだ。来るべき日米戦争で日本をアメリカの攻撃から守るには、我々が立ち上がらなければならない! そう思わせるだけの迫力を持ったビデオだった。その使命感が、教団全体の勢いを作っていたのも事実だ。

ご覧のとおり、このビデオが契機となって“教団の暴走”が始まったようですが、そうなるには伏線がありました。
再び『オウム・アレフ(アーレフ)の物語』から引用します。
毒ガス攻撃を受ける

第6サティアンにこもっているときはあまりわからなかったが、第9サティアンは外気の中で吹きさらしである。その上空を時々、米軍輸送機や県警のヘリが飛んでいくのだった。時には米海軍の戦闘機も見かけることがあった。

そして、米軍輸送機などが通っていった後、急に体調不良を訴える人たちが出るというのが恒例だった。

厳密に原因が何であったかはわからない。しかし、「米軍機→体調不良」という現象から、説法に合わせて「米軍や公安警察が教団に毒ガス攻撃を仕掛けている」ということが真実として受け入れられていったのだった。

それが、実は教団の誰かによる自作自演攻撃だったのかもしれないし、説法による刷り込みで体調不良を起こしたのかもしれないし、実際に何かほかの要因がいろいろとあったのかもしれない。いずれにせよ、事実として言えるのは、教団が外部からの攻撃を受けており、それに対して踏ん張らなければならないという意識が強まっていたことだった。それを荒唐無稽というには、実際にロシア製の毒ガス検知器を使った測定があったり、「警察のヘリから何かが撒かれている」というのをサマナが目撃したり、という状況証拠が揃いすぎていた。

こういう事態があれば信者たちがアメリカから攻撃されていると思い込むのも無理のないことでしょう。
この重要なビデオを製作したのは法皇官房のトップ、ホーリーネーム:サルヴァ・ニーヴァラナ・ヴィシュカンビン正悟師こと本名:石川公一でした。
石川公一は、灘高から東大医学部出身というエリートで、カミソリ後藤田こと後藤田正晴*1氏の後援会長の息子です。
石川は、地下鉄サリン事件の謀議をしたリムジン共謀の場にもいましたが、何故か逮捕されず、2004年7月7日に国松孝次警察庁長官銃撃事件に関連して逮捕されたときも処分保留のまま釈放されています。