解散は、内閣が、したいと思うだけでしていいかという意味です。
個別論点で信を問う、という形で解散をどんどんするということになると、
じゃあ議会は何なのか、ということにならないでしょうか。
 例えば増税をしたいと与党が思うなら、増税の根拠をきちんと説明し、
少数野党を説得できないのなら
①やめる
または②率を低くする
という結論にもっていくべき。
 解散を好きなときにしていいということになると、
それは実質上国民投票(プレシビット)になるとおもいます。
 日本国憲法は国民投票は憲法改正をするときにしか
認めていないのに。
  
 プレビシットの危険と言われている論点です。
これについて書いてくれている方がいらっしゃいましたので
借用↓


現在の日本は政治において、原則②の間接民主を採用していますが、そう考えられる根拠が三つあります。
  1つ目は憲法前文1項にある「政党に選挙された国会における代表者を通じて行動し」の『代表者を通じて行動し』で
  2つ目は国人が多いから直接民主に出来ないので、間接民主に
しているで
  3つ目に問題の『プレビシットの危険』という言葉が出てきました。

『プレビシット』とは、「人民独裁」のことで、
国民投票の一種で、強権的な政治権力者が、国民の支持を受けていることを
議会に対して示威する手段として、不必要な国民投票(信任投票)をすることです。

国民投票は、国民が民意を反映するためのもの(レフェレンダム)と、権力が民意を統合するためのもの(プレビシット)と、両方の可能性を持っていると言われています。

投票結果という世論により、通常の審議手続に事実上の拘束力をかけ、
独裁者を正当化することになるということだそうです。

反対の言葉として、
『レファレンダム』という言葉があり、
レファレンダム→いわゆる一般的な国民(住民)投票のこと。


このプレビシットという言葉が言われた有名な人物としては
ナポレオン3世やヒトラー、
近頃では小泉首相が異常な人気を博したとき、
プレビシットへの危険を指摘する方がおられたそうです。

レフェレンダムとは民意による政治を実現するための国民投票をいう。これに対してプレビシットとは国民投票の悪用をいう。
 ナポレオン3世は国民投票を利用して独裁体制を確立した。このためフランス憲法学ではレフェレンダムとプレビシットの区別についての議論が行われてきた。明確な指標はないが、国民投票の提案者が政治生命を賭ける場合にはプレビシットであると考えられる。

 以上の説明の中の”人民”独裁という語は今の安倍政権には
そぐわないでしょうが、
考え方としては参考になるのではないでしょうか。

 それから憲法論というのは政治論と紙一重で、
過去にナチスが国民投票を利用して実権を握ったという事実を
踏まえて、それを避けようという考慮を行うようです。
 
 ただ・・・選挙不正があるとするとあれこれ憲法論や法律論をしても
無駄ですが・・・