映画「チェルノブイリ28年目の子どもたち」”ネタバレ”注意

遅まきながら先刻見ました。
映画の中身を思い出すままにメモします。

◇ある母子
   その母は歯科医師、夫は歯科技工士。
  畑をもっていて、食卓に並べるジャガイモはすべて自分で作ったもの、
 またミルクも、チーズも。
  こう書いたらどんなに精神的にも物質的にも豊かでいわゆる幸福を
 手に入れている家族だろうとおもわれるかもしれない。
  だが自給自足は15歳の娘のため。
  娘には先天性の代謝異常があり、市販のものを食べると
 調子を崩す。
  ウクライナは、汚染地区に住まざるを得ない子どもたちのために
 保養をさせている。10歳までは親同伴、それ以降は子どもだけ。
  が、この娘は食事の心配があるので、11歳以降も母が付いていくことも
 ある。
  画面には出てこないが、母のもう一人の子、娘にとっての兄19歳は、
 先天的知的障害がある。
  コミュニケーションは多少とれるが、それは例えば、お腹がすくと
 母の手をとり、台所に連れてくるといったもの。
  もう一人妊娠したことがあったが、その子はこの世に生を享けては
いない。
  母は若いとき自殺も考えたが、「わたしが死んだら子どもたちはどうなるの」
 と思いとどまった。
  母は、3人とも、現象は異なるが一つの病気だとおもっている。
  娘には将来の夢があり、それは例えばチョコレート工場に勤めるというもの
 である。「お母さんは看護師を勧めるけれど」と笑う。

◇国立放射線影響研究所
   チェルノブイリ事故の後創設。
◇(そこの医師だったとおもいますが)医師が、いろいろな意見があるけれども、と言いつつ、
  小さい子が放射線で影響を受けやすい箇所として造血機能を挙げる。
   そのせいで例えばヘモグロビンが減る。脳への酸素供給が滞る。
  
◇トータルとして、暗い内容だけれども子どもの笑顔もみせつつ、
 ウクライナ政府が出来る限りのことを子どもたちのためにしている
 ことがよくわかる映画。
   被ばくの影響を隠そう隠そうとしている殺人国家とは大違い。
   製作は独立メディア http://www.ourplanet-tv.org/

   43分 でたった2000円で、一回買えば、その団体が主催なら
  何度でもとくに上映料を払わずに上映していいそうです。
   でも火の車みたいです。
   いいことをしている人は財布が軽いことが多いようです。
   応援よろしく♡(いつもカンパのお願いが多くてすみません)