杉並からの情報発信です さん 08年10月21日付 から転載↓  


●「心の卑しいヒラメ裁判官」が大量に発生する理由

私は8年前に、日本とドイツの裁判制度を比較した記録映画「日独裁判官物語」(桐山直樹監督)の自主上映会を杉並で何度か開催したことがあります。

松山大学法学部田村譲教授は、この映画の中で語られている日独司法制度の比較を10項目のリストにまとめられておりますが、私が2項目を追加して12項目のリストを下記に記します。

この短いリストを見るだけで、過重労働で市民的自由すらも与えられない日本の裁判官は、最高裁総務局を頂点とする司法官僚に人事でがんじがらめに管理されていることが分かります。

その結果、最高裁総務局の意向に沿った判決を出して出世していく「心の卑しいヒラメ裁判官」が大量に発生するのです。

1)違憲判決の数

日本:10件

ドイツ:500件以上

2)最高裁判所の建物 (追加項目)

日本:窓が少なく石造りの城塞のような建物

ドイツ:広いガラス窓の3階建て軽量建物

3)最高裁判事の出勤風景 (追加項目)

日本:黒塗りで警備員に敬礼されて出勤

ドイツ:ヘルメットをかぶりスクーターを自分で運転して出勤

4)裁判官数

日本:2,850人

ドイツ:22,100人

5)行政訴訟の数(年)

日本:1,250件

ドイツ:約22万件

6)行政訴訟上原告(市民)勝訴率

日本:2~3%

ドイツ:10%以上

7)申し立手続き

日本:厳格・補助なし

ドイツ:簡易・補助あり

8)裁判官の転勤

日本:3年ごと

ドイツ:なし

9)出退勤時刻の拘束

日本:あり

ドイツ:なし

10)ボランティア活動

日本: ×

ドイツ: ○

11)政党加盟

日本: ×

ドイツ: ○

12)社会的発言

日本:×

ドイツ: ○