だるさの極致=原爆(原発)ぶらぶら病は「甲状腺」機能障害だった?



知る人ぞ知る原爆ぶらぶら病。

信じられないようなひどいだるさ、人と会って話しているときも椅子に腰かけていられないでくずおれてしまうというような。

原爆を落とされた当初、こうした極端なだるさに悩まされる人が続出しました。

"ぶらぶら病"と呼ばれ、怠けていると非難されていたこのだるさが、放射線のせいだと、誰が最初に気づいて指摘してくれたか。

肥田舜太郎医師は少なくともその一人。

ただ肥田さんも、だるさが具体的に放射線が身体のどの機能を害したかまでは

追究していらっしゃらなかったのでは?(私の読み落としだったらすみません)

ところがDVD「福島原発と甲状腺がん」[今年14年2月にできたばかり!関西の医師の活動紹介]を見てどきっとしました。インタビューを受けているある医師が(お名前は失念)、甲状腺の障害で「だるい」という症状が出ると。

東京西部でも、福島原発爆発の後"ぶらぶら病"になり、2~3か月ふつうに動けなかったという方がいます。

映画「夕凪の街 桜の国」でも、ヒロインが途中からふとんから起きることに

大変難儀をするようになるシーンがありますが、これを意識していたと

おもわれます。

でもこの映画のレビューを今ざっと見たところでは、こうした細部に

言及している人はいないようです。

今月11日に放映された、甲状腺がんを扱った報道ステーションで、名も顔も隠すことを条件にインタビューを受けた、お子様が甲状腺がん手術を受けた若いお母さんは、周囲の親しい人からまで「いつまでも悩むな」という意味のことを言われた、「真実を知ろうとすることは罪なのか」という、悲劇映画の中のせりふのようなことを話していらっしゃいました。

無知ほどこわいものはない。甲状腺の機能の重要さが、全然知られていないのだとおもいます。

知っていればそのお母さんを心配しすぎだなどと揶揄<やゆ>することはなかったのではないでしょうか。


なお3. 11の報道ステーションは、秀逸ブログ「みんな楽しくHappyがいい」さんが

文字化してくれていますので、見落とした方はどうぞ!