あらためて―万能細胞って、何なのでしょう?

どうもいっそ千島学説(「しらくもの健康をとりもどそう」さんで

教えていただきました)のほうがすっきりわかる気が

するのですが?

 以下転載


http://blog.goo.ne.jp/akyoon/e/891b80a3053a27df6077ca742d87b872

2009/8/13 < 千島学説に近づく現代医学 >


 先日のNHKニュースには驚いた。それはiPS細胞が血液からできる

可能性を示唆したものであり、すなわち千島学説を想起させるニュース

だったからである。京大の山中教授らの成果である。

京大 効率よくiPS細胞を作成
http://www.youtube.com/watch?v=hsFX6K9jnq4


 注目すべきは、後半でのリンパ球、血液という言葉である。
この発見は千島学説をすこし違った視点から見たものにすぎないと思わ

れ、これは千島喜久男博士が半世紀以上も前に発見していた事実を

現代医学がどんどんと確認していっているという状態であるといえる。

 それでもまだ山中教授らは中心部分に到達していない。

中心部分(千島学説)の周りをぐるぐるまわり、徐々に中心へと向かっている

感じである。それは先日< 千島喜久男博士生誕110年祭 >でも

述べたトムソン教授に対しても同じことがいえるが・・。いまのiPS細胞研究

の進展を見ていると、中心に到達するのもそう遠くではないと思える。

 千島博士は、「血液と健康の知恵」(千島喜久男著、地湧(ぢゆう)社)

p.101で次のように述べている。

(・・・の部分は略。)

 「赤 血球が造血される場所については骨髄造血説が今定説となって

いるが、この説がナンセンス的誤謬であることは、第5原理(腸造血説)の

項で述べるが、赤血球 が毎日2,000億個も体のどこで消滅しているのか、

現代生物学、医学では良く解っていない。・・・・・ 肝、脾に限らず、

体の凡ての組織でも同様赤血球 の崩壊に似た現象は見られる。

 しかし、赤血球が崩壊したと見られている場所で崩壊した赤血球が、

そのまま、そこで消え去る証拠は誰れも見ていない。

 こ れは私の云うAFD現象(Aggregation集合、Fusion溶け合う、

Differentiation分化発展の頭文字をとった私の命名)でその 中に

徐々に細胞核(DNA)を新たに合成してその場所に応じ、リンパ球、

その他の白血球、結合組織を経て、それぞれの細胞に分化している

移行状態が凡ての組織で認められる。(図15-8)

 従来の説では細胞分裂によらねば細胞核は出来ないと考えられて

いるが、核の主成分である核酸(DNA)は

赤血球の細胞質(主としてタン白質)の中に自然に発生してくる。

そして白血球を経由して各種組織細胞に移り変わって行く姿を

明確に捉えることができる。」

 ここで述べられているのは、一言でいえば、赤血球が白血球を

経由してあらゆる細胞に変わっていく大元だということである(ちなみに

リンパ球は白血球である)。赤血球こそ万能細胞といえる。

 この発見を膨大な証拠とともに千島博士は示された。当時の医学は、

教科書を根底から書き換えるこの発見に反論することができなかった。

 そこでどうしたかというと、黙殺したのであった。

 半世紀以上たって、ようやく山中教授らがその近くにやってきたといえる。