とりあえず・・・

「院長の独り言」さん

http://onodekita.sblo.jp/article/79544014.html  から転載


 2013年10月30日
 安定ヨウ素剤の内服注意点(内服マニュアル紹介)
 

 4号機の燃料プールからの燃料取り出しに関係しているのでしょうか。安定ヨウ素剤の内服についての質問がいくつか寄せられました。もし、燃料が破損して放射能が周囲にまき散らされたとしても、安定ヨウ素剤の内服は、まあほとんど意味がないと言っていいでしょう。なぜなら、核分裂反応が終了して、ある程度の期間(2年程度)経過しており、ヨウ素の放出はほとんどないと考えられるからです。心配のなのはセシウム、ストロンチウム、クリプトンといったある程度長周期の半減期を持つ核種による被曝です。ヨウ素剤を内服して、放射能プルームが俟っている中で逃げ出すほど愚かなことはないと私自身は思います。(内部被曝するだけです)-しかも、みんなが知るような状況になれば、大渋滞に巻き込まれるのは火を見るよりも明らかです-
 それよりも、目張りをして籠城する方が生き延びる確率は高くなるでしょう。飲料水をきちんと確保し、食糧をある程度(2週間?)保有して、いざというときに外に出なくともすむようにしておくことの方がもっと大事です。

 もっとも、万が一再稼働をした原発が事故を起こした場合には、ヨウ素剤を直ちに飲む必要があるでしょう。(基本的にヨウ素剤の副作用はほとんどなく、甲状腺機能亢進症の妊婦には通常の治療として用いられています。専門医の先生によれば、長年投与しているがヨウ素剤の副作用を経験したことはない。とのこと)

大飯再稼働とヨウ素剤内服非公式マニュアル(自己責任で)より(私の作成した全くもって私的なマニュアルです。参考程度にとどめてください)

1.予防的内服のタイミング
 重大な放射線汚染が予測される状況で内服を行う。通常は、行政機関がそのタイミングを発表するべきであるが、現体制でははなはだ疑問である。
・原発周りの震度6強の地震
・高さ5メートルを超える津波の発生
の報道を目にした場合は、内服開始することが望ましいと考える(自己責任)
ヨウ素剤を内服することにより甲状腺癌の発癌を予防することができるが、それ以外の被曝を防ぐ効果はない。内服後は、できるだけ被曝を避けられるよう、当該地区から避難する必要がある。(ヨウ素剤の内服はあくまでも一時的な予防に過ぎない)
(参考)
被曝が一瞬に生じると仮定して、100mgのヨウ化カリウム剤「ヨウ化カリウム丸」を飲むことによって被曝を阻止できる率は、 下記の通り。
 服用が12時間前=90%
 服用が 直前  =97%
 服用が1時間後=85%
 服用が3時間後=50%

2.服用対象者
 成人、乳幼児、全て(特に年齢制限は設けない)
ただし、以下の者は除外する
•ヨウ素過敏症の既往歴のある者
•造影剤過敏症の既往歴のある者
•低補体性血管炎の既往歴のある者または治療中の者
•ジューリング疱疹状皮膚炎の既往歴のある者または治療中の者

3.服用回数
 安定ヨウ素剤の効果は1日継続すると認められていることから、1日1回の服用で十分である。しかし、内服開始のタイミングは難しいため、2回に分けて内服してもなんら問題無いと考える。

4.服用量
・生後1カ月以上3歳未満  ヨウ素量25mg(ヨウ化カリウム量32.5mg)
・3歳以上13歳未満の者  ヨウ素量38mg(ヨウ化カリウム量50mg)
・13歳以上の者    ヨウ素量76mg(ヨウ化カリウム量100mg)

 おわかりでしょうか。直前に飲むのがもっとも効果的であり、それを逃すと効果が激減します。予防投与が非常に重要だと私は考えます。

イソジンガーグル(下記)でやむなく代用しようとしますと(あくまでも緊急避難的な措置)、

3歳未満・・・3cc
3-13歳・・・ 5cc
13歳以上・・10cc

となるでしょうか。繰り返しになりますが、あくまでも自己責任でご利用ください。外用薬を皮膚に塗ることによっても吸収され、ある程度の効果は認められます。
このブログの右側に検索欄がありますので、調べたいキーワードを入れるとたいていのことは出てきます。ご活用ください。

 放射能と戦って勝つことはできません。逃げるか、被曝しないように防備することしかないのです。

第二次世界大戦時代の「なんだ空襲」

 米国の爆撃機から落とされる焼夷弾にバケツリレーで対抗することはできないのは明らかですが、このようなプロパガンダ映画を平気で作るのが日本政府、そして信用するのが日本人です。
 「なんだ放射能」「なんだ被曝」の風潮に引っ張られませんように。

◆関連ブログ
大飯再稼働とヨウ素剤内服非公式マニュアル(自己責任で)2012年07月02日
ヨウ素剤は、全国民必携2011年07月19日

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