「避難の権利」ブログ さんから
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☆2月22日(金)午前中に提出☆ 【緊急署名】避難基準に福島原発事故の実態を!毎時500μSv、20μSvはあまりに高い 緊急防護準備区域(UPZ)30kmは狭すぎる署名締切を2月21日(木)夜23時まで受け付けています。 https://fs222.formasp.jp/k282/form1/
★2月22日(金)午前中に提出します。どなたでも参加可。
・日時:2月22日(金)10:45~11:30 ※10:30頃からロビーにて入館証を配布します。
・場所:参議院議員会館B105
・先方:原子力防災課課長補佐
・内容:原子力災害対策指針に関する署名渡し
パブリック・コメントの取り扱いについての申し入れ&意見交換
・問い合わせ先:満田/090-6142-1807
【関連記事】
※意見公募に3300件=避難区域「広げるべきだ」-原発防災指針案で規制委に
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201302/2013021900680&g=soc

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原子力規制委員会は、現在急ピッチで、原発事故がいざ生じたときの防災計画策定のための避難基準を検討しています。

ところが、現在の案では、事故後数時間は毎時500μSv、その後は毎時20μSvと高い避難基準が設定されています。マスメディアは、IAEAの異常に高い基準、すなわち毎時1000μSv、7日間100mSvと比較して、「国際基準より厳しく」と報道していますが、この高すぎる基準の検証は置き去りにされてしまっています。

防災計画を策定する範囲のUPZ(緊急防護準備区域)は30kmのままですが、これはあまりに狭すぎます。計画的避難区域とされた飯館村は福島第一原発から30~45kmでした。同村に避難指示が出されたのは、事故後一カ月以上たったときであり、その間、村民の方々は、事故後もっとも高い線量を示した期間、無用の被ばくを強いられました。

さらに、政府が定めた年20mSvという基準により、多くの方々が「自主的」判断のもとでの避難を余儀なくされています。このような実状は、今回の避難基準には何一つ反映されていません。それどころか、防災指針により、問題の多い年20mSvを正当化されてしまいます。
これは私たち自身の問題です。
まだ間に合います。多くの声で、このようなでたらめな避難基準の見直しを求めていきましょう。署名運動を行っています。ぜひご協力ください。

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オンライン署名フォーム: https://fs222.formasp.jp/k282/form1/
補助フォーム:https://pro.form-mailer.jp/fms/6fd4c23135853
団体署名はこちらから: https://pro.form-mailer.jp/fms/87992e8335813
三次締め切り:2月20日(水)朝10時

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2013年1月  日
原子力規制委員会 委員長 田中俊一様 委員各位
【緊急署名】避難基準に福島原発事故の実態を!
毎時500μSv、20μSvはあまりに高い
緊急防護準備区域(UPZ)30kmは狭すぎる
要請事項:
1.30kmのUPZの範囲を拡大すること
2.毎時500μSv、20μSvという緊急時避難基準、早期防護措置の一時避難基準を見直すこと。
3.福島原発事故後に取られた避難政策を検証すること。このため、被災住民、避難者のヒアリングを実施すること
4.防災指針や避難基準に関して、懸念を有する市民の声を広くきくため、公聴会を開催すること。
5.拡散シミュレーションをやり直すこと


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2012年1月28日
原子力災害対策指針(防災指針)
避難基準は500μSv/時、20μSv/時に
【用語】
PAZ(予防的防護措置区域):EALに応じて、ただちに避難を実施するなどの区域。概ね5kmとされた。
UPZ(緊急防護措置準備区域):OIL、EALに応じて、避難、安定ヨウ素剤の予防服用を行うなどの区域、概ね30kmとされた。
PPA(プルーム通過時の被ばくを避けるための防護措置を実施する地域):今後検討とされた
EAL(緊急時活動レベル):施設の異常状態により、緊急事態の区分を国があらかじめ予定し、それに照らして、PAZ内の人を防護するための活動を決定するための基準。
OIL(運用時介入レベル):放射性物質の環境放出後に、環境モニタリング結果を踏まえ、屋内退避、避難、安定ヨウ素剤の服用などの措置を行うための判断基準。
1月21日、原子力規制委員会の「第6回原子力災害事前対策等に関する検討チーム」会合で、下記の避難基準(OIL)が示されました。
基準の種類 初期値 防護措置の概要 備考(※)
OIL1 500μSv/時 数時間内を目途に区域を特定し、避難等を実施。(移動が困難な者の一時屋内退避を含む) 第5回検討会では週50mSvに対応して設定された
OIL2 20μSv/時 一日内をめどに区域を特定し、地域生産物の摂取を制限するとともに、一週間内に一時移転を実施 第5回検討会では年20mSvに対応して設定された

(出典:2013年1月21日開催「第6回原子力災害事前対策等に関する検討チーム」資料4)
新聞報道では、国際基準と比して厳しい基準、という報道がされていますが、ここでいう国際基準とは原子力を推進する立場のIAEAの基準であり、異常に高い値です。

重要なのは、私たちが500μSv/時、20μSv/時という被ばくを認めるのか、子ども・妊婦も含めた住民に許容してもよいのかということでしょう。(たとえば訓練された人のみが立ち入りを許される放射線管理区域は毎時換算0.6μSv/時です。)
なお、昨年末に開催された会合時には、OIL1(500μSv/時)に対応する包括的判断基準として7日間50mSv、OIL2(20μSv/時)に対応する包括的基準として年20mSvが示されていましたが、これについては見送られました。
UPZの範囲が狭すぎる/福島原発事故の実態を踏まえていない
年20mSv以上の被ばくが予想されるとして、計画的避難区域とされた飯館村は福島第一原発から30~45kmでした。また、福島第一原発から60km以上の地点でも、事故後20μSv/時以上(福島市で24μSv/時)を観測しました。
原子力規制委員会による拡散シミュレーションでは、100mSv/週というIAEA基準でも30kmを超える地点が多くあります。今回採用されようとしているOIL1(500μSv/h)は、第5回検討会合では、週50mSvに対応する値とされていました。避難基準の範囲は30km圏を大きく超えて広がります。
さらに今回の防災指針や30km圏の設定には、放射能雲(プルーム)の直接的な影響は考慮されていません。今回の原子力規制委員会の検討はあまりに拙速です。原発事故によって、最も被害を受けるのは近隣の住民であり、被害の範囲は全国民に及びます。原子力規制委員会は、福島原発事故の実態をふまえるため、被災住民からの聴き取りを行うとともに、広く懸念を有する市民の声をきくべきです。
以 上 

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※直感的に訴えるための図⇒ぜひ広めてください!
<30kmでは狭すぎる~飯館村は40~50km、60km離れた福島でも多くの住民が自主避難>
http://twitpic.com/bsf58p
<原子力規制委の柏崎刈羽原発のシミュレーションでは100mSv/週(!)の地点ですら40km以遠。お手軽原発事故対応許されない>
http://twitpic.com/bsfdj6
※参考記事
これでいいのか?防災指針の避難基準
http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/500sv750msv20sv.html