隕石破片捜索打ち切りの理由は何か
 katsukoのブログ  130218 

 初めに::::のマークの下に、
「これまでに起きた大きな事故(1)」という記事http://www.nuketext.org/kids/accident/accident5.html
を転載します:

 「原子力事故⑤」というシリーズの一部です。このシリーズは
「よくわかる原子力」ないし高木学校関連のページではないかとおもいます。

 
 ※転載 ここから ↓
■ウラルの核惨事
 チェルノブイリ事故の他にも原子力事故はたくさん起きています。ここでは代表的な事故についてだけ説明します。日本で起きたJCO事故についてはこちらを参照してください。

 ウラル地方ではソ連の時代に大きな核事故が3回起き、数十万人が被ばくしたといわれています。(上図参照)
 このことは長い間秘密にされていましたが、1993年ついにロシア政府が公表しました。この3回の大事故で環境に放出された放射性物質の量はチェルノブイリ事故の20倍にあたると発表されました。

①:アメリカと旧ソ連が核兵器の開発競争をしていた時代にウラル地方に地図にも載らない秘密都市が作られました。現在は正体が明らかになってオジョールスクと呼ばれているそうですが、当時の暗号名はチャリャビンスクといいました。ここで原爆用のプルトニウムの生産をしていたのです。その過程ででる大量の放射性廃棄物を住民に知らせずにテチャ川に流していました。川の水を利用していた多くの住民と家畜が被ばくし、現在でも被ばく者からがんが多く発生しています。この流域は危険で人が住めません。
 詳しくは森住卓さんのHPへ
 さらに、中国新聞「21世紀核時代 負の遺産」へ

写真右 テチャ川流域、
廃村になったメトリノ村の教会。

(『核の20世紀』より。Lerager J.写す。
1951年の調べでは放射能レベルは自然放射能の30万倍だった。)


②:1957年には核コンビナートで放射性廃棄物を入れておいたタンクが爆発し大事故になりました。広大な土地が放射性物質によって汚染され、数千人が放射能障害でなくなりました。これは「ウラルの核惨事」として知られています。この大事故も30年以上もの長い間秘密にされていました。
 詳しくは中国新聞「21世紀核時代 負の遺産」へ

③:1967年、やはり放射性廃棄物を捨てていたカラチャイ貯水池の水が干上がって、からからに乾いた放射性物質が風に乗って吹き飛ばされてゆきました。放射性物質で汚れた範囲は1957年に起きた惨事と同じくらい広いといわれています。

 このように核兵器を作るということは、爆弾を落とされる側はもちろんのこと、爆弾を作る側の人間も大きな被害を受けるということです。アメリカでも原爆実験がビキニ環礁やネバダ核実験場で行われました。その風下にすむ人達、長崎を爆撃したプルトニウム爆弾が作られたハンフォード核施設の周辺にすむ人々に放射性物質による被害は広がっています。

                           
                           ↑ 転載 ここまで


 地図がわりに“隕石”が落ちたとされるチェリャビンスク(上記のサイトでは
チャリャビンスクという片仮名が充ててありますね)州のチェリャビンスク空港
という語で検索した結果も書きます。

http://maps.loco.yahoo.co.jp/maps?p=%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%AA%E3%83%A3%E3%83%93%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%AF&lat=55.3681831&lon=61.0635147&lnm=%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%AA%E3%83%A3%E3%83%93%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%AF%E7%A9%BA%E6%B8%AF&idx=100&sc=13&v=2&ei=utf-8


 カスピ海の右(右というのも何ですが・・・)にアラル海という小さい―小さいといっても
日本の感覚からいったら巨大ですがー湖がありますよね。
 そのアラル海の北の縁<ふち>から、真北へ1200kmぐらい上がったところに、
上記空港があるようです。
 モスクワから東に1500kmぐらいか。
 南北にながーいウラル山脈の、南のすみっこから北西のような位置で、
シベリアの西のすみっこも比較的近い。

 ここでまたまた The Voice of Russia ですが、
http://japanese.ruvr.ru/2013_02_17/105073587/に、次の記事が掲載されています。
 
 ↓ 転載ここから
 
 チェリャビンスク州上空で爆発した隕石の破片の捜索は、打ち切られた。チェリャビンスク州のイーゴリ・ムログ副知事が伝えた。
 破片の捜索は、チェバルクリから約1キロに位置するチェバルクリ湖と他の2箇所で行われていた。副知事によると、当初チェバルクリ湖で発見された穴に隕石の破片が落下したと考えられたが、この湖は別の原因で形成されたという。

 チェリャビンスクでは、徐々に普通の生活に戻り始めた。放射線量にも異常はない。レスキュー隊は17日、隕石の落下で被害を受けたチェリャビンスクの社会的に重要な施設3ヶ所で機能検査を行う。ロシア非常事態省が伝えた。16日にもチェリャビンスクの病院2ヶ所とチェリャビンスクの亜鉛工場で検査が実施された。

 米地質調査所の地震観測所では、火球が爆発した時、マグニチュード4に相当する揺れが観測されたという。米航空宇宙局(NASA)の推定によると、直径17メール、重さ約1万トンの隕石が大気圏に突入し、上空およそ20キロで爆発、広島型原爆のおよそ30倍のTNT換算で約500キロのエネルギーが放出された。

 「隕石の雨」は、ロシアの5つの地域で観測された。破片の落下で約1200人が負傷、50人以上が病院に搬送された。被害総額は、10億ルーブル(約250万ユーロ)を上回る見通し。

 地元当局が伝えたところによると、チェリャビンスクでは17日、地元住民のための心理ケアセンターが開設される。

                               インターファクス
                                ↑ 転載 ここまで
 
 「チェバルクリ湖」が「別の原因で形成された」って核実験なのか?

  それから「放射線量にも異常はない」とさりげなく書いてありますね。

  こんな発表があったということは、逆に放射線量が高すぎて、隕石の破片の
捜索は無理だったということだったりして・・・

  けれども、こういう推測が可能な発表をするだけ、またそれを報道するだけ、
 日本の政府やマスコミよりましな気が・・・