“北朝鮮”が核実験をしたという大見出しが、朝日夕刊1面で踊っているのに、

東京新聞にはこの記事はない。昼ちょっと前というのは、夕刊には間に合わない時間帯なのだろうか。つまり朝日のスクープ?それとも東京新聞が

書きかけたけれども何かがあって急遽明日の朝刊にまわすことに

せざるをえなくなったのか。

 どちらにせよ、朝日の扱いが大きすぎる気がした。戦争自体に

向けて、あるいは少なくとも緊張作出に向けて全速力で走っているのか?


 それから、昨日の“建国記念日”に、憲法を変えさせまいとする側

変えたいとする側、対立する二つの集会があった

ということを、東京新聞の夕刊は書いているのに、朝日新聞は

“スルー”。明日の朝刊で大きく扱うつもりなのか。

 休刊日で、今日の朝刊は休みだったことが影響しているのかどうか、

ともかく何か厭な感じがする。

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 スクープというのは何なのだろう。

 特定の記者の個人的な努力や運で、という場合もあることはある

のだろうが、特定の新聞にのみリークがあったからと

いうこともあるのではないか。

 第5福竜丸が被ばくしたとき、この事件のスクープを載せたのは

読売新聞だった。

 ―ということを初めて知ったときには、読売にも優れた記者が

いるものだとおもったものだ。だがそれは社主正力松太郎が

原発を導入するために盛んに動いていたということを

まだ知らないときだった。

 このときのトピックを時系列に並べると、第5福竜丸被ばく、原子力予

算成立、スクープ、という順序になる。

 小森さんは、ある会で、被ばくが知れると核への反発が強まり、

原子力導入が難しくなるので、予算成立まで事件を国民に伏せていたの

ではないかと推測していた。

 もしもこの推測が正しいとすれば、報道解禁が御用新聞読売の

輝かしいスクープとして具現化したことと見事につじつまが合うが・・・