黒木委員 この点に関して、海外で低年齢層に打った場合のフォ

ローや、実態を教えていただけますか。

機構 現時点では、そのあと定期検診をどのように行っているか

等についてはまだ情報がありませんので、至急確認したい

思います。

飯島委員 今、定期検診の場合、現在のがん検診は公費負担が

一部入っておりますが、この場合の費用についてはどのような

ことを考えておられるのでしょうか。

審査管理課長 このワクチンを定期接種にするかどうかは、承認

された後このワクチンをどう取り扱うかを、ほかの部局で検討

させていただく話かと思っております。先ほど神山委員から

お話がありましたが、これはがん予防ということですが、

がん対策の一環でどうするかについては、がん対策の中で

このワクチンをどう位置付けるかを、別途検討いた

だくことに 要するにグラクソスミスクラインが言ってきたから

承認しようと、ただそれだけ。なると思っております。ここでは、

サーバリックスという子宮頸癌の予防が期待されるワクチンについ

て、使用していいかどうか御検討をお願いしたいと考えておりま

して、位置付けについては、改めて別の場で検討されることになろうかと思っております。

望月分科会長 ごもっともな意見です。

大野委員 がん対策、子宮頸癌の発症予防ということですが、

本質的にはHPVの感染予防ということですね。感染はしているけれども、症状は出ていない人に対してはどうな

のですか。やって意味があるのでしょうか。

機構 接種前の血清抗体価の有無にかかわらず、抗体価は顕著に

上昇することが認められております。ただし、既に感染している

場合に、その発症を防げるというようなエビデンスは全く得られて

おりません。したがいまして、感染とリンクする抗体価の値そのもの

につきましては、具体的な数値は現時点で明確になっておりません。私どもとしては、に感染している場合には余り効果は期待できないということのみ、現在のところでは考えております。

大野委員 そういうことが添付文書に書いてないので、感染していても、病変が出ていなければ十分有効なのだというニュアンスに

読めてしまうのですが。