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2009/09/29 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会 議事録

1.日時及び場所

   平成21年9月29日(火) 15:00~

   厚生労働省共用第8会議室

2.出席委員(18名)五十音順

赤堀文昭、飯島正文、大野泰雄、笠貫宏、 神山美智子、黒木由美子、 宗林さおり、土屋文人、 西島正弘、早川堯夫、藤田利治、本田圭子、 松井陽、松本和則、溝口昌子、望月正隆、 山口徹、吉田茂昭

  薬事分科会長 薬事分科会長代理

   

欠席委員(5名)

  池田康夫、井部俊子、木津純子、竹嶋康弘、永井良三、 

 

3.行政機関出席者

  高井康行(医薬食品局長)、 岸田修一(大臣官房審議官)

熊 本 宣 晴(総務課長)、 成田昌稔(審査管理課長)、

 関野秀人(医療機器審査管理室長)、山本順二(化学物質

 安全対策室長)、 森和彦(安全対策課長)、 國枝卓(監視指導

・麻薬対策課長)、宿里明弘(監視指導室長)

池田 一樹(農林水産省消費・安全局畜水産安全管理課長)他

4.備考

  この会議は、企業の知的財産保護の観点等から非公開で開催された。


総務課長 それでは、定刻となりましたので、ただ今から「薬事・

食品衛生審議会薬事分科会」を開催いたします。 ※

 それでは望月分科会長、以後の進行をよろしくお願いいたします。

なお、カメラ撮りはここまでとさせていただきます。恐縮ですが、

報道関係者の方々は御退室をお願いいたします。

望月分科会長 それでは、本日の分科会を始めます。最初に、事務

局から配布資料の確認をお願いします。

事務局 資料の確認をお願いします。 

 続きまして、審議参加に関する御報告をいたします。申請資料作成に関与した委員ですが、該当委員はいらっしゃいません。また、本日の

審議事項に関する競合品目・競合企業について、資料23として配布

しておりますが、その選定理由等を説明します。いずれも

関係部会で報告した内容となっております。

 ※

 続きまして、3ページのグラクソ・スミスクライン株式会社から

申請されている「サーバリックス」について説明します。本剤の

予定される効能・効果は「子宮頸癌の予防」です。本邦で同じ効能・

効果を有する観点から、製造販売承認申請中である萬有製薬の4価

HPV組換えワクチンが競合品目として選定されております。

 ※

 次の議題に入ります。議題3、資料3「医薬品サーバリックスの

生物由来製品及び特定生物由来製品の指定の要否、製造販売承認の

可否、再審査期間の指定並びに毒薬又は劇薬の指定の要否について」

です。

 本品目は既承認の類似薬がない新有効成分を含有する医薬品に

係る事項ですので、「薬事分科会における確認事項」第3項に

基づき、医薬品第二部会での審議結果を踏まえて薬事分科会にて

審議を行うこととなっております。初めに部会での審議結果等を


御報告いただいた後、当分科会で審議をいたしたいと思います。

医薬品第二部会長の吉田委員から御説明をお願いします。

吉田委員 サーバリックスについて概要を説明します。子宮頸癌は、

世界中の女性で乳癌に次いで多く発症する癌です。その主要原因ですが、これはヒトパピローマウイルス(PV)の感染とされております。

HPVについては、これまでに100以上の遺伝子型が報告されて

おります。そのうち、およそ10数種類のウイルスが癌原性のHPVとして知られており、その感染が持続すると子宮頸癌の発症リスクが

高まるとされております。中で16型及び18型の2種類が、全世界

の子宮頸癌の約70%と高頻度に検出されていることが報告されて

おります。

 本剤は、このHPV-16型及び18型の外殻(キャプシド)を構成する

たん白質を、バキュロウイルス発現系を用いて昆虫細胞によって

産生させ、得られたウイルス様粒子たん白質を新規有効成分とする

ワクチンです。免疫賦活剤、いわゆるアジュバントとして、アル

ミニウムのほかにサルモネラ菌由来のリピドA誘導体である

モノホスホリルリピドA(PL)を含有しております。MPLを

含有するアジュバントの添加により、高い抗体価の持続と細胞性

免疫の誘導が見込まれております。           [続]