山田さんはいわゆる自然エネルギーにも問題があるというお考えから
極力電気を使わない生活を実践していらっしゃいます。
電話はいまだに黒電話、手紙をくださるときは包装紙などを
使った手作りの封筒、中の印刷物もわら半紙使用等々!
4丁目でCAN蛙さん
http://d.hatena.ne.jp/cangael/20120410/1334038479 経由
「らいるのひび」さん経由
山田征さんの手紙を転載 [太字katsuko]:
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僭越ではありますが、原発
の基本的なシステムについて少し書かせていただきます。原発
はそれ自体で独立している存在ではありません。
すべての原発 は、同じ出力の火力発電とセットになっております。(バックアップ電源)
それにはふたつ理由があります。
(1)ひとつは国を大きなブロックで分けた独占企業各社に課せられた電気の「安定供給義務」です。今回のような地震 、あるいは事故などによる緊急停止のさい、瞬時に切り替え大停電を防ぐ「スタンバイ」システムです。
(2)もうひとつは原発 と不可分の要因です。通常時の発電は点火後、約一週間かけて徐々に出力をあげ100パーセントに移行します。出力を落とすときはその逆です。そのとき例えば、出力100万キロワットの原発 が単独で出力を上げ下げすれば、その分の電気が市場に溢れたり、不足したりで大変なことになります。
電気は生き物と言われます。
発電量と消費量は常に同じでないといけないそうです。
そのため常に同じ出力の火力が、公園のシーソーのように片方でバランスをとり続けるそうです。
この情報は福島原発 6号機と東海 原発 2号炉の建設・総監督をした元GEエンジニアの菊地洋一さんによるものです。
従って日本にあるすべての原発 には必ずバックアップ発電備があり、いつ何時すべての原発 が止まっても停電しない仕組みが出来上がっています。他に24時間出力調整のきかない原発 の夜の電気を放電するため揚水ダムもセットになっています。
今回地震
と津波
による事故、そして停電騒ぎは、原発
が壊れたからではなく、このセットになっている火力や水力が沢山壊れてしまったことによります。
でも事故後、人が近づけない原発
と違って火力の方は人が入り、すぐに復旧することが出来ました。
大きな違いです。このようなシステムのことが全く一般には知らされていないために、これ程の重大事故、大惨事になってもなお「電気のために原発
は必要」とか原発
にかわる自然エネルギー
という発言が溢れることになってしまったのです。
2011年5月12日 ヤドカリ ハウス 山田征