日本原燃に天罰?試験再開すぐトラブル

以下友人からのメール転載です:

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六ヶ所再処理工場の試運転再開ですが、下記の記事にあるように、さっそくトラブル発生ですね。
けさ、日本原燃に問い合わせたのですが、「詰まりました」とは認めませんでした。ガラス固化体1本分ぐらい流下させたところで流下を停止させ、撹拌棒(かき回す)と直棒(流れ落ちる出口の穴のところを突っつく)を使ってなんとか「詰まりました」と発表しないで済むようにがんばっているようです。

<六ケ所村>溶融炉に不具合 核燃料再処理工場
毎日新聞 1月30日(月)21時8分配信


ガラス溶融炉の不具合について説明する日本原燃の川井吉彦社長=青森市内のホテルで2012年1月30日、吉田勝撮影
 青森県六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場で、高レベル放射性廃液とガラスを混ぜて溶かす溶融炉に不具合が生じ、稼働試験の準備作業が中断していること が30日分かった。日本原燃の川井吉彦社長が同日の定例記者会見で明らかにした。試験は相次ぐトラブルで08年12月に中断。種々の対策を講じ、今月24 日に試験再開に向けた炉の確認作業に着手したばかりだった。原因不明で復旧のめどは立っていない。国の核燃料サイクル政策見直しの動きに影響しかねない事 態となっている。

【六ケ所村再処理工場】相次ぐトラブル 目標時期18回も延期

 川井社長によると、4年前にトラブルが起きた「A系」とは別の試験使用歴のない「B系」の溶融炉を使用。24日に放射性物質を含まない試験用の「模擬廃 液」とガラスを混ぜたビーズを炉で溶かし処分容器に流下させる作業を始めたところ、流下速度が徐々に遅くなり、そのままでは炉の出口をふさぐ恐れが生じ た。このため、作業を3回中断して炉にかくはん棒を入れ、回復を試みたが、不具合は解消していない。流下するガラスに含まれるはずのない数ミリ大の黒い異 物が混入していることも判明。いずれも原因は分からない。

 川井社長は「しばらく回復作業を続け、回復と原因究明に慎重に当たりたい」と説明。一方で、2月上旬に予定する試験再開や今年10月の工場完工の計画は 「目標を変えることなく努力したい」とし、現時点で炉を止めて検証する考えはないことを強調した。核燃料サイクル見直し論への影響には「無理せず、慎重に 作業を進めることが必要で、議論を進める上でもご理解いただきたい」と述べた。

 08年のトラブルの反省から、同社は茨城県で実物同様の試験炉で実験を繰り返し、炉内の温度計増設など装置や運転方法の改善に腐心。福島第1原発事故後 の安全対策を11年12月、三村申吾青森県知事が了承したことを受け、満を持して試験に臨んだ。一方で、川井社長は同10月、再処理工場を現時点で閉鎖し た場合、これまでの建設費約2.2兆円に加えて解体などに約1.4兆円もの費用がかかるとの試算結果を公表し、埋設処分と比較して「サイクル事業は環境保 全の面からも必要」と述べてきた。【山本佳孝】