東京新聞さん、今日の記事ですが転載許して!いつも宣伝していますので

 (読者さん、katsukoのブログを読んでいれば東京新聞をとらなくても

内容がわかるとは思わないでください。ずぼらなので重大記事見落とし

がしょっちゅうあります。それから紙メディアは守らなければなりません。

サイトはーそれどころかネットはいつ閉鎖されるかわかりません。もともと

軍事技術だったのを軍事以外に開放したというだけのものだそうですから)


 大好評「こちら特報部」(見開き2ページでいろいろな問題について

血の通った特集をしてくれています。)の左上の「本音のコラム」、

今日のものは「ひも付き専門家」竹田茂夫さん(法政大学教授)

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 宇沢弘文氏によれば、知見に優れ、倫理規範に従う専門家が、

国民の信託を受けて環境やインフラ等の社会的共通資本を管理

すべきだという。だが、現実の専門家はこの理想からほど遠い。

 年明けから、公的な地位にいる多くの原子力専門家が、審査や

監督の対象である原発業界から寄付や研究費を得ていたとの

報道が続いた。彼らは異口同音にカネは個人の懐に入っていないし、

判断はゆがめられていないという。だが癒着はだれの目にも

明らかだ。

 米国ではどうか。七、八年ほど前、米国製薬大手会社の

関節炎鎮痛薬が心臓発作を引き起こすことが大問題になった。

商品医薬品局の再審査でその薬は認可されたが、賛成票を

投じた専門家の半数以上が製薬業界から研究費を

もらっていたのだ。その薬の治験論文のデータ操作も指摘され、

論文の一部が撤回されるに至った。米国の医者・研究者の腐敗は

オバマ政権としても無視できない広がりをもっている。

 ドキュメンタリー映画「」インサイド・ジョブ」は、有力な経済学者と規制

緩和を求めえるウォール街の癒着が金融危機を生んだことを弾劾したが、

今月初め、米国経済学会は一年越しの議論の後で、やっと倫理綱領を

定めた。学会誌論文ではカネの出所や利益相反を報告することに

なったのだが、遅きに失したというべきだ。