今日 宮古の豊かな三陸の海を守る会、重茂漁協、県消団連の三者連名による「放射能を海に流さないこと」とする法律、放射能海洋放出規制法(仮称)の法律制定を求める請願が、盛岡市本議会で採決に付されるそうです。 
 
本会議は13時から、この請願は終わり頃に審議されるらしい。
 16時閉会の予定とのこと、15時前後から傍聴できる方、いらしてください。

 請願内容は以下です:


    ::::::::::::::::::::::::::


                   
「放射能を海に流さないこと」とする法律、
放射能海洋放出規制法(仮称)の法律制定を求める請願              
                       平成22年 月 日

盛岡市議会議長  佐 藤 栄 一  様
     
一 請願の趣旨
 平成18年3月31日からアクティブ試験操業を開始した青森県六ヶ所村核燃料再処理工場では、ガラス固化体(高レベル放射性廃棄物)製造の過程でトラブルが続き、平成20年12月から製造試験が中断されております。
事業主体の日本原燃?は、常々安全を主張して来ましたが、続発する事故やトラブルを見ていると、安全に対する信頼は完全に失われてしまいました。
このような事故やトラブル続きの工場が本格稼動に入ると、大量の放射性廃液が海に放出され、三陸の海が放射能で汚染される心配があります。
 三陸の海が放射能で汚染されると沿岸住民の健康はもちろんのこと、三陸の漁場や漁業、観光が大打撃を受け、さらには食の安全が脅かされます。
 そこで、放射能を海に流さないこととする法律制定が必要と考えます。
 沿岸住民の健康、漁業、観光、そして食の安全を守るため、法律制定に向けての請願が採択されますよう特段のご尽力をお願い致します。

二 請願の理由
 青森県六ヶ所村に建設された核燃料再処理工場は、私たちが心配していたとおり、工場内の放射能漏れや内部被爆、耐震設計のミス、せん断機の油漏れ事故、ガラス固化体製造の失敗など事故やトラブルが発生しています。これでは、将来大事故に繋がる心配があります。
 この核燃料再処理工場は、再処理の過程で生じるトリチウムやヨウ素129等の放射性廃液を沖合3km、水深44mの放水口から大量に放出しています。
 現在、再処理工場の廃液の放流に関して濃度規制はありません。これでは放射能による汚染の心配が増すばかりです。
 本県沿岸は世界三大漁場の一つに挙げられサケ、サンマ、イカ等獲る漁業だけでなく、アワビ、ウニ、ワカメ、カキ、ホタテといった養殖漁業が盛んに行われ、安全・安心な三陸の海産物を全国に提供してきました。三陸の自然が放射能で汚染されると、沿岸住民の健康や食の安全も危うくなりますし、農水産業、観光業は壊滅的な打撃を受けます。
 このことを心配して、私たちは岩手県内各自治体に対し議会請願を行って来ました。
 その結果、平成21年12月末現在、県内35自治体中、33市町村の議会が「放射能を海に流さない法律制定」の請願を採択し、意見書を国及び関係機関に提出しております。


 こうした岩手県内自治体や住民、漁民のかけがえのない海を守ろうとする願いが実現されますよう、貴議会において国に働きかけていただきたく請願致します。

三 請願事項
1 放射性廃液を海に放出しない法律、放射能海洋放出規制法(仮称)の制定を求める意見書を国に提出すること。