ネッスルの重役フィリップ・ド・ヴェックは、原子力・重電機の世界最大メーカー「(アセア・)ブラウン・ボヴェリ」の重役であった、ネッスルの重役アルフレッド・スルザーは、原子炉メーカー「スルザー・ブラザース」の創業一族であった。スイス原子力委員会のヤコブ・ブルカルト委員長は、バーゼルを支配する重要なファミリーだが、、バー得るで運転中の原子炉はチェルノブイリ事故直後に激しい反対運動のデモに襲われていた。

 このような“スイスの暗黒部”を図解して残しておきたい。ロスチャイルドのウラン・カルテルがチューリッヒの幽霊を動かしてきた様が、いずれもNO1、NO2というポストにある要人の関係から明らかになる。図を左から右に見てゆくとお分かりになろう。[図は『赤い盾』を購入してご覧ください 集英社 上下 各¥2800 買い物は投票です。買わないこともまた投票になってしまいます。katsuko]

 注目すべきは、スイス最大のスイス・ユニオン銀行会長ヴェックが、“誰が頭取を殺したか”のバチカン銀行で監査役になっていたことである。倒産し、頭取が首を吊って死んでいたアンブロシアーノ銀行の事件で、いまだに問題となっているのが、その子会社であったスイスの個人銀行「ゴッタルド銀行」である。1984年にその筆頭株主となったのが、わが国の金塊業者「住友銀行」であり、1990年10月に発覚した日本銀行界の重大事件と共によく見ておく必要がある。ゴッタルド銀行には、アンブロシアーノ銀行の不正融資でパートナーをつとめたバチカン銀行が、秘密口座を設けていたことが発覚しながら、悪人は誰ひとりつかまらなかった。この事件で登場したフリーメーソンP2のボス、そしてバチカン銀行の顧問であったリチオ・ジェリが、スイス・ユニオン銀行に預金口座を持っていながら、それも見逃される結末になった。 [以上 同書p. 958~962]