[速報 編集中]

 先刻(昨日22:00~)標記番組を見ました。

 すごい番組でした。うっかり事前にここで紹介し忘れました。再放送があるのでぜひ見てください。10日(9日?)の25:35~らしいです。

  

 繰り返しますが、以下残念ながら 再現不正確。その1~その5の順番は、番組の進行どおりではありません。また固有名詞が脱落。近い将来ビデオを見て訂正・補足します:

2009年 8月10日(月)
放送時間 :翌日午前1:35~翌日午前2:25(50分)

 

 すごいところ その1:

 ある医師が、セミパラチンスク近くの住民の血液を採取・検査して、放射線が

 1) 染色体を切ってしまう

 2) 切れた染色体①の小さいほうの部分と、やはり切れた染色体②の大きいほうの部分とが、また①の大きいほうの部分と、②の小さいほうの部分とが、くっついてしまう

 3) あるいは 切れた①の大きいほうの部分と②の大きいほうの部分とがくっついてしまう

 4) あるいは、切れた①の一部分が、どんな切れ端ともくっつかず、丸まって切れ端が

もとの形の、切れなかった側とくっついてしまう


ことを発見します。とくに3)と4)に、医師は驚愕したといいます。(プルトニウムが間断なく放射線を発している動画もこの項で紹介されます。)

   ※これでは 森住卓さんの写真集「セミパラチンスク」に紹介されているようなすさま

    じい先天性障害が頻発するわけです。

 すごいところ その2:

 ソ連政府は、住民の健康への影響を観察するための施設をつくっていました。

ABCCは、アメリカの政府が他国に落とした原爆の影響を観察するために設立したものでしたが、ソ連の政府は、自国の国民をモルモットにしていたのでした。

 もっともその場所はカザフスタンで、民族がロシア系ではなく、動物実験でもしているつもりだったのかもしれません。ほんとうにひどい政府です。


 すごいところ その3:

 ある学者が、セミパラチンスクの1950年代の地上核実験から100km離れた村―風向きから、その村には黒い雨が降っていました―の土を採取し、半減期から逆算して、その村の人が当時どのくらい被爆していたかを算定。すると広島の爆心地と同じかそれ以上の線量を浴びていたことがわかったといいます。

 こういう調査は、ソ連が崩壊して、情報を秘匿できなくなったことから可能になったらしい。

   ※ 余談ですが日本の政府も崩壊すればいろいろなことがわかるかもしれませ

    ん・・・ほとんど燃やしてしまっているかもしれませんが


 すごいところ その4:

 それでその学者は、とすると広島も爆心から“遠い”ので放射能の影響はないことになっていた地域にも死の灰の影響が出ているはずだと考え、土の調査をします。

 その調査とは、原爆投下直後に立てられた家の床下から採取するというものです。

 その地域とは例えば湯来町(爆心から25KM)で、取材された今70代後半の女性は、7人きょうだいですが、白血病とかガンとかで何人もの弟妹を亡くしていていて、彼女自身も心筋梗塞を含めいろいろな病気でずっと苦しんできました。

 35年前に広島県・市が、爆心地から遠い地で黒い雨を浴びた人にたいしても被爆者

としての処遇をするようにという意見書を国に提出したことがあったのに黙殺されたそうです。

   ※ ソ連の政府といい勝負。


 すごいところ その5: [残念ながら 以下のグラフの説明は再現不正確かもしれません。]

 縦軸が死亡数、横軸が被曝(被爆)からの時間だったとおもうのですが、セミパラチンスクから100km?の村での数字のグラフと、広島の爆心地での数字のグラフとを

同一の座標面で比べてみると、前者のほうが後者の上で、傾きが急。

   ※ 内部被曝の脅威の実証。低線量のほうが寧ろ怖いということの。