例の本を読み始めて、「三つ目が通る」というまんががあることをおもいだしました。それから友人から以前聞いたことを。奈良にまさにその名の寺がありますが、「白毫<びゃくごう>」というものがあって、釈迦その人だったか釈迦のように修行を積んだ人には仏像の眉間にかたちうくられる、その突起のようなものができるというような内容でした。

 わたしは社会科学とかノンフィクションとか歴史とかそんな棚にその本がおかれていると想像していたのですが、たしかに最初のほうのこういった内容からすると「精神」という項目にも分類されうるのかもしれないとおもいました。もっとも経絡とか「気」ということも書かれており、分けようによっては医学(東洋医学)の本ともいえなくはないかもしれません。

 そもそもギリシャ哲学の頃までは、○○学、△△学というわけ方はなかったともいいます。学問もある時点から、「海」ではなく単なる一滴の「しずく」に矮小化されたということなのでしょうか。