ネットとは何という便利なものでしょうか。両刃の刃ではあるでしょうが。「チャプリン 殺人者 映画」で検索したら、私と同じく出典を知りたかった人がいるらしく、次の”回答”が見つかりました。「殺人狂時代」のラストの台詞のようです。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1421524579

 

 因みに「独裁者」は観たことがあり、床屋でヒトラーの顔の客とムッソリーニの顔の客が椅子の高さを争って脚の長さが人の身長ほどにもなっていくという場面を覚えています。

 ↓ このサイトで、独裁者と殺人狂時代の解説がなされています。

 http://www.h7.dion.ne.jp/~eiga-kan/Monsieur_Verdoux.htm

 このサイトによればチャプリンが「独裁者」を作ったのはホロコーストがまさに行われている頃でかつチャプリンはそのことを知らなかったそうです。

 

 さてここから本題。

 このように国家がすると、通常の人がしたらみんなから非難されるようなことが悪いことではなくなってしまいます。

 法律をかじる以前からこの殺人罪と賭博罪がとても不思議でしたが、法律をかじってから私の頭の中のそういう不思議な犯罪のリストに新顔が加わりました。それは通貨偽造です。

 犯罪ないし刑事司法という制度は、それをしたら刑罰を加えられるぞという脅しをして、犯罪に踏み切ることをおもいとどまらせようとする「一般予防」という目的をもっているといわれています。そうして「法益」ーー法によって保護するに値する利益が侵害されることを守ろうというのです。その利益の代表的なものが人の生命で、「殺人罪」は生命を守るための犯罪規定です。

 では通貨偽造の保護法益は何なのか。

 生命については安楽死を犯罪とするのか、財産については盗んだ人がさらに盗まれたときにも窃盗罪などが成立するか、住居侵入については以前書いたように配偶者の一方が”不倫”目的で親密な関係にある他人を家に招じ入れたとき犯罪となるのか、放火罪について人が住んでいない建物に放火したときどの種類の放火罪が成立するのか等々、法益についてはどの犯罪についても結構詳しく書いてあるのに、通貨偽造については「国家の通貨高権」というような難しい言葉が一言書いてあるだけ。当たり前すぎて書かれなかったのか、それとも法学者にもほんとうのところがわかっていなかったので書かれなかったのか・・・

 

 この問題意識がもともとあったせいか、以下の『恐怖の大陰謀』の著者デヴィッド・アイクの所説がでたらめだとは必ずしも思えない・・・・


 「仕組まれた金融恐慌と仮称アメロ(AMERO)へのシナリオ」


 アメロとは北米新通貨の仮称です。

 この記事を読んで思い出したのですが、ときどき面白い情報を流すらしいフジテレビの「サキヨミ」、昨晩眠くていい加減に見ていたので記憶が曖昧なのですが、「ドルがなくなる」というフレーズが流れたわりに、内容説明がなかったような気がします・・・