2009年1月8日(木) 東奥日報 ニュースだそうです:

■ガラス溶融炉れんが削る準備開始

 六ケ所六ヶ所再処理工場のガラス溶融炉内の耐火れんがが落下したトラブルで、日本原燃は七日、炉の下からドリルを入れ、底に落ちたれんがに穴を開ける準備に入った。れんがが炉底の穴をふさいでいる可能性があるためで、早ければ週内にも削る作業に入る。

 原燃は昨年十二月からドリルの製作を進めてきた。再処理施設敷地内にある模擬施設でテストした結果、実施できる見通しが立ったため、同日、装置を溶融炉のあるセル(コンクリートで仕切った部屋)内に入れた。

 耐火れんがの落下は、十二月下旬に発覚。溶融炉の天井部分のれんがの一部(長さ約二十四センチ、重さ約六キロ)が抜け落ちていた。炉はじょうご状で、底にガラスを流すための穴が開いているが、れんがでふさがっている恐れがある。

 このため下の流下ノズルからドリルを入れ、れんがや冷えて固まったガラスを削り、溶融ガラスを流しやすくするという。

 作業終了後、原燃は溶融炉を再加熱し、残っているガラスを流した上で、落ちたれんがを取り出す。カメラで炉底部を観察できるようになるまでには一カ月程度かかる見通し。原燃が予定する二月中のアクティブ試験(試運転)終了は絶望的となっている。