「あいうえお」の詩(うた)は、教科書にも取り上げてあります。ひらがなの「あ」「い」「う」「え」「お」の文字指導(ぼくの場合はひらがなあそび)が終わったところで、これらの詩も遊びます。たくさん、面白く出会わせることが大事です。

 

「あ」(「い」「う」「え」「お」)からぼくは文字あそびをはじめました。それは、日本語の音韻(母音―子音)、さらに五十音表をいかしたいからです。

「あ」では、イメージをいかすことばあそびから。(その実際は『わくわく1年生学びの場』というデータで展開しています。データ希望の方は連絡ください)

 

「あ」が終わったところで、谷川さんの詩「あいたたた」を読みました。

 

「あ」の詩を読む

谷川さんが「あ」を使った(頭韻で作った詩)『あいたたた』を書いています。プリントは「あ」の部分の穴あきのものを用意しました。後で「あ」の文字練習として活用します。

子どもたちは、やり取りのなかで、ぼくの音読をまねっこすればいいんです。ぼくはジェスチャーも入れながら楽しげに音読します。子どもたちの前に立つぼくの楽し気な音読が一番大事!(原詩は「アイロン」と「アドバルーン」はカタカナですが、プリントはひらがなにしておいた方がいいでしょう)

 

いたたた」

  谷川俊太郎

なにおちたよ

いたたた

 

いろん(イロン)さわって

っちっち

 

るいてせかく

ついさ 

 

きのおぞら

かとんぼ

 

っちにがった

どばるーん(ドバルーン)

 

のねんこって

まいんだよ

 

ららめだよ

そべない

 

きたよくびだ

あああああ

 

   イエローハーツラブラブグリーンハーツラブラブブルーハーツ

 

「あいうえお」なら、まずは、まど・みちおさんです。なんたって、まどさんのことばあそびうたの数は半端ありませんからね。

 

「あいうえおの うた」   

      まど・みちお
あかいえ あおいえ あいうえお  

かきのき かくから かきくけこ
ささのは ささやく さしすせそ  

たたみを たたいて たちつてと
ないもの なになの なにぬねの  

はるのひ はなふる はひふへほ
まめのみ まめのめ まみむめも  

やみよの やまゆり やいゆえよ
らんらん らくちん らりるれろ   
わいわい わまわし わいうえお

 

ハートのバルーン中川ひろたかさんは、「世界中の子どもたちが」、「友だちになるために」、「にじ」などたくさんの曲も作った人。『おおきくなるっていうことは』という本もあります。中川さんのうた、まどさんの詩と同じ構造ですね。パターンが似ているからこそ、「あいうえお」であそぶのだと、短い時間でいいからたくさん出会わせたいな。

 

「あいうえおのうた」

   中川ひろたか

あやとり いすとり あいうえお
かきのみ くわのみ かきくけこ
さんかく しかく さしすせそ
たこいと つりいと たちつてと
なのはな ののはな なにぬねの
はるのひ ふゆのひ はひふへほ
まつむし みのむし まみむめも
やかん ようかん やいゆえよ
らんらん るんるん らりるれろ
わくわく わいわい わいうえを

 

ハートのバルーンくどうなおこさんの「あいうえお」のうた。

<わくわく1年生学びの場⑱>データより

 

「うたにあわせて あいうえお」

     くどうなおこ

あかるい あさひだ あいうえお

いいこと いろいろ あいうえお

うたごえ うきうき あいうえお

えがおで えんそく あいうえお

おいしい おにぎり あいうえお

 

 あーーー あーーー あいうえお

 いーーー いーーー あいうえお

 うーーー うーーー あいうえお

 えーーー えーーー あいうえお

 おーーー おーーー あいうえお

 

この詩のつくりに気がつけば、子どもたちもまねっこしてつくれます。

 

メモ国語教科書(光村版)に載っている詩です。

教科書には作者名がありませんが、詩と出会うだけではなく、詩人とも出会うことを詩の授業は大切にしたいと思います。<くどうなおこ(工藤直子)>さんにはこれからたくさん出会います。

 

メモこの詩はすぐに音読・暗唱できました。それはこの詩がシンプルな構造だからです。

   あ――  あ―― あいうえお

   い――  い―― あいうえお

暗唱ができるようになったところで「まねっこ詩」を作ってみました。あいうえおのどれか1文字で作ってみます。意欲があればどんどん作ります。

  

 オッドアイ猫あさから あついな あいうえお (さやか) 

 パグいるかが いるから あいうえお (ゆうま)
 うさぎクッキーうさぎが うろうろ あいうえお (あすか)

 三毛猫えこだ えあこん あいうえお (きりゅう) 

   ねこクッキーおにが  おもらし あいうえお (たくま)
 
 

メモ「まねっこ詩」とは、岩辺泰吏さん(アニマシオン研)が主張されている原詩の形を借りて詩をつくって遊ぶものです。

 

子どもたちの作るものはオリジナリティを第一とする考えがありますが、「まねる」ことはオリジナリティを損ねるものではありません。

本来、「まなぶ」は「まねぶ」から由来するように、先達をまねることから自分らしさを作っていくものです。

 

むしろ「まねっこ」のなかにその子らしさをみることで、実践は拡がります。

「個性的」であることを煽られるあまり、自分を見失い、自信を持てなくなる例はたくさんあります。もっと「まねる」ことが勧められていいでしょう。

 

メモ子どもたちが作った詩。どれも楽しい。その子たちをよく知ると、より面白さを感じます。

節電です。エアコンもエコで使いましょうとの呼びかけをどこかで聴いています。

「うさぎ」が「うきうき」というのはありそうだけど、「うろうろ」といえば何やら不思議なことが始まりそう。

イルカのいっぱいいる海、いっしょに遊びたい。

オニだっておもらしするんだね。タクマくんだってそうかな。

 

給食の時間、「おさらが おもいな あいうえお」と声出しながら配膳するコウキ君がいました。          

子どもたちの「まねっこ詩」にもその子らしさは十分に見てとることができます。